京都の会便り

2024年3月号
3月9日更新



★京都の会・お知らせ

①各練功会の練功状況 
 
各練功会とも、新型コロナ等感染症の状況を見ながらの練功になります。

◎小松原練功会・・・ 各自間隔を取って、形練習と体操などを行なっています。

◎西京極練功会・・・ 現在のところ、練功時に換気の励行を行ない、マスクの着用を任意にしています。
入室時の手指消毒、検温は継続します。体調の悪い方の参加は厳禁!
  


②3~4月の予定

佐藤師範の次回巡回指導予定日 :4月21日(日)
変更があれば連絡いたします。
午前は10時~12時、午後は14時~17時です
「凛道司」佐藤師範が小松原で指導されます。参加できる会員の方はぜひ!
 参加費 : 一律500円。


<他に何か予定が立てば決まり次第、この項で掲示いたします>


<コラム>木下代師範のつれづれ日誌 

1月28日(日)13:00から小松原道場で新年会を開催し、お開きは17:30頃。
参加者は日本人・外国人留学生入れて13名でした。

道場側で用意した食事もありましたが、今回は参加者に持ち寄りをお願いしました。
みなさん、美味しい手料理で、話題も多岐に渡り充実した時間を過ごすことができました。ありがとうございました。

ここ一年ほど、新年会や忘年会に限らず道場でこのような催しがある時に毎回続けて出されている恒例のクイズがあります。
発端は、留学生にとって日本語の勉強に役立てば・・・という道場主のの考えから誕生しました。
凛道空手の中でもよくいわれる、「先手を取る」「一つのことで二つの意味があることをする」・・・。

すごく小さなことですが、カルタ推測当てにも応用されていました。


ちょうどお腹がいい具合になってきたところで、カルタに描かれた物をみんなのヒントを頼りに挑戦者が当てるというクイズです。
やってみると、お題によっては意外に難しいけれど、一番盛り上がっていました。
例えばお題が「信号機」だった場合、挑戦者は「信号機」の絵がカルタに描かれているのを知らされないから、
それが何なのか質問したりみんなのヒントから推測して当てなければならない。
推理が上手く着目ポイントがいい人は比較的早く正解するけれども大概は苦戦しました。
でもみんな楽しそうにしていたので良かったなあと思う次第です。


毎回、日本に居ながら自分の活動範囲内で外国人の留学生や日本の若い学生と話す機会、接点が持てていることは、
道場主の先生の恩恵を受けていると思うと、先生には感謝するばかりです。

最近改めて知って面白いなあと思った日本語が、
「地震雷火事親父」です。
「地震雷」→自身は神なり
という意味が隠されていると聞いて内心びっくりしました。
地震を自身とも言い換えられるし、自身に対して自信を持って自分の道を歩む、一人一人創造して生きていく、
そんなとても前向きな言葉だったんだな、と。
それを聞くまではやっぱり、地震雷は怖いものだと思って正直あまり良くは思っていませんでした。
捉え方ひとつで全然変わる、ということを再認識しました。

時間は有限、一日を大切に、その時その時を生ききって日々過ごしていきたいところです。





★塾生レポート(加藤・記)

Vol.25 書初め

ニューススタンド、テキストの画像のようです

 

令和六年が始まって早2か月が経ちました。新年の行事といえば書初めですよね。

 書初めには、一年の抱負や目標、縁起の良い言葉を書いて、目標達成や新年を祝う意味があります。
書初めは、平安時代に宮中で行われていた年始に文書(吉書)を奏聞する「吉書の奏(きっしょのそう)」が起源だと言われています。
吉書の奏とは、若水(わかみず)で墨をすり、その年の恵方に向かって詩歌や文書を書く儀式でした。
江戸時代には、寺子屋の普及とともに庶民の間でも吉書の奏が知られるようになり、新年に若水で墨をすり、
その年の恵方に向かって詩歌や文書を書く行事として広がっていきました。
明治時代に入ると、学校の書道教育にも取り入れられ、現在に知られる習慣として定着していきました。
書初めは、一般的に12日に行われます。
新年の12日は「事始め」とされ、書きものや習い事、商いなどの初仕事は「2日から始めると上達が早く、長続きする」と伝えられているためです。
書き初めは15日前後の小正月まで飾っておき、その後「左義長」でほかのお正月飾りとともに炊き上げます。
左義長とは、15日前後の小正月に行われる火祭りのことで、地域によっては「どんど焼き」「さいと焼き」「おんべ焼き」とも呼ばれます。
燃やした際に、炎や燃えかすが高く舞い上がると、字が上達すると言われています。

 




さて、私は 「正誼明道」(せいぎめいどう)と言う字を書きました。
墨をすって筆の軌道をイメージしながら心を落ち着かせて書かせて、やっと書けた字が写真になります。
以下、東洋哲学者の安岡正篤先生の解説を引用します。

_______________
「正誼明道」(せいぎめいどう)
仁人は其の誼を正して
共の利を謀らず
其の道を明らかにして
其の功を計らず

誼とは言葉の宜しき得ることで、

道義の義に通ずる語であります。
・・・決して利というものを問題にしないとか、
功というものを抹殺するという意味ではない。
正誼、明道と功利とのどちらを
主眼にするかということであります。
普通の人間は功利を主眼にするが、
仁人はその逆で、正道・明道を建前にして、
その結果どういう利益があるか、
というようなことは自然の結論にまかす。
_______________

常日頃からの言葉に気を付けて宜しきを得るようにしていきます。今年一年もよろしくお願い申し上げます。


★「歌声喫茶 うたまくら」にて(小嶋・記)


昨年春のリクレーション(前回は大阪大正区のリトル沖縄散策)に続く第二弾として、
今回は夕暮れの風が肌寒い2月23日(金・祝)、入江先生と加藤君(ともに京都の会)、佐藤先生(奈良の会)、私・小嶋の4人で
「ドラゴン怒りの鉄拳」の劇中でブルース・リーと戦った勝村淳さんがマスターをされている、大阪淡路「うたまくら」へ行きました。

夕方に阪急淡路駅へ集結して、商店街にある入江先生お勧めのインド料理店に行き、
スパイスの効いたおいしいカレーで腹ごしらえをした後、「うたまくら」へ向かいました。

 

 

私自身は数年前に、勝村さんの誕生日会(そのときに同じく「〜怒りの鉄拳」で大ボス鈴木を演じられた、
生前の橋本力さんも来店!)以来3回目になりますが、御三方は初来店です。
店内は感染予防のため、飲食の時以外はマスク着用になってました。

  

  

当日は勝村さんが体調を崩されお休みされていたのは残念でしたが、
参加された方々と親睦をはかれて良かったと思います。
 ・・・次回のリクレーションは、春頃(日時はまだ未定)に奈良・柳生の里を予定していますので、
ご希望される会員の方がいらしたら是非、小嶋または佐藤先生にお問い合わせ下さい。



●凛道実技紹介<第44回>

  
<羅天(らてん) 第4回>  (佐藤師範・監修)

【亮翅(りょうし)】
2回目の「浪掌」が終わったところから、重心を左足に移しながら右足と右踵を地面につけた状態で引いてきて、
右足が前の猫足立ちとなります(ただし、右足は通常の猫足立ちのように母趾球が地面についているのではなく、
踵が地面についています)。
同時に両手の間には、左手が上で右手が下にあるイメージのボールをつくります(ここまでは息を入れる)。

 

 そこから右手は上、左手は下へ動いていき、右手は反時計回り、
左手は時計回り(自分から見て)に円を描くと同時に身体の向きを変えていき、
左右逆の猫足立ち(このときも左足は母趾球ではなく、踵が地面についていきます)となり、
左腕は平仮名の「く」の字の形で左手の指先が左肩より少し高い位置のところで収まり、
右腕は肘を伸ばして右手の平が『地』へ向いた状態で収まります
(このとき右手は体側よりも少し後ろの位置まできます。そしてここまでが息を吐く)。

 


次に左手の位置は動かさずに置いたまま、お尻の向きを左方向に変えていき、
身体と等距離を保っている右手が身体の背中側の平面まできたら、左右逆の猫足立ちになりながら、
左手は一度上に上がって下ろしてきて時計回りに動き、
同時に右手は上に上がってきて、先程と左右逆の形に収まります
(ここまでも息を吐きます)。

  

 そして、息を吸いながら右足の指先を地面に下ろして重心をのせる(左踵は上げる)と同時に、
左手は手の平を『天』に向けて上げ、右手は手の平を『地』に向けて下ろします。
続けて息を吐きながら元の猫足立ちに戻りながら、左手は下ろして右手は上に上げて元の形になります。

 


次に右手の位置は動かさずに置いたまま、お尻の向きを右方向へ変えていき、
身体と等距離を保っている左手が身体の背中側の平面まで来たら、左右逆の猫足立ちになりながら、
右手は一度上に上がって下ろしてきて反時計回りに動き、同時に左手は上に上がってきて、
左右逆の形に収まります(ここまで息を吐きます)。

 



【亮翅 の分解】

 <相手の2本の突きに対して>
相手の右拳の中段直突きに対して、左手を頭の高さくらいまで上げておき、
相手が突いてきたら自分の正中線を左手が下りていくことで受けとなります。
同時に右手は正中線を上がっていきます(このとき自分の両肩が入れ変わる)。
また、このときの右手は相手の顔を下から上へ撫で上げるように動き、相手への牽制となります。
そして、2本目の相手の左拳の中段直突きに対して、1本目で上へ上がっている右手が正中線を下りていくことで受けとなり、
同時に左手が正中線を上がっていきます(このとき自分の両肩が入れ変わります)。

   

<次回も「羅天」を予定しています>




<次号予定>

*会員レポート
*凛道実技紹介(羅天・第5回)
*「あおさんブラブラ歩(ある)記」(第24回)日帰り山ブラ編⑥(休止の可能性有り)

★次回の更新は2024年5月1日の予定です★

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