京都の会だより

2022年11月号
11月2日更新

★「令和4年度 凛塾合宿!」

 9月10日(土)、11日(日)奈良県生駒の元山上口「千光寺」で恒例の合宿が行われました。
京都の会からは11日に小嶋参段・松尾弐段・阿曽さんの、西京極練功会3名が参加。
小嶋参段と阿曽さんは朝から、松尾弐段は午後から練功に励みました。

 松尾弐段と阿曽さんのコメントを、今回の合宿の感想文として以下に掲載します。

 
千光寺から見た朝の景色
  
千光寺の御朱印(松尾さん蔵)


…初めて合宿に参加させてもらった時から、早いもので10年以上も経ちました。
素晴らしい山のお寺、千光寺は変わらず健在でしたが、
参加人数はすっかり減ってしまい、時の流れを感じました。
思えば私もアラ還になってしまいましたが、先生方、先輩方とも同じように歳を重ねているせいか、
練功は10年以上前と変わっていないように感じました。

 今回は最終日の昼からの練功のみ参加でしたが、〆の滝行まで参加でき、
山のエネルギーを沢山いただけて良かったです。
また私の趣味の御朱印も千光寺の住職に快く書いていただき有り難かったです。
今年の後半は良い年を送れそうです。これまで大病や大怪我などせず、
無事に来れたことは凛道を続けていたお陰で得られた意識レベルによるものだと思っています。
これまでのすべてのご縁に感謝いたします。… (松尾弐段・記)

  
滝行をする西京極練功会3人衆
 

…奈良千光寺の合宿に初めて参加させていただきました。
日曜の1日のみ参加でしたが、日頃の鍛錬不足ですね、大変な筋肉痛に泣きながらこの文章を書いております。

 普段味わえない様な緑の美しい趣のある環境で、裸足での練功はとても楽しい時間でした。
その楽しさは、私のような未熟な者も受け入れて教えて下さる先生方や、
共に練功に参加して下さる皆様の寛大さのお陰です。たくさんの気づきを頂きました。
これからの練功で活かしていける様、何度も何度も反復しております。

 来年の合宿には、もう少し成長した姿を見て頂ける様に日々鍛錬して参ります。
ありがとうございました。… (阿曽さん・記)



 
午前の練功前


 
午後練功前の集合写真



   
 ★★京都の会 お知らせ★★

①各練功会の練功状況
  
★各練功会とも、コロナ感染状況を見ながらの練功活動になります。

◎小松原練功会・・・ 各自間隔を取るなど対策しつつ通常のスケジュールで行なっています。

◎西京極練功会・・・ 「マスクの着用」「玄関で手指消毒」「検温」
(37.0℃を越える方は練功参加不可)を遵守し、練功を行っています。
※西京極練功会練功休みのお知らせ… 11月3日(木・祝)宜しくお願いします。


②11~12月の予定

★佐藤師範の巡回指導予定日(変更あり、確認してください)
11月27日(日)12月は未定です
午前10時~12時、午後2時~5時
午前のみ・午後のみでもOK!

 「凛道司」佐藤師範が小松原で指導されます。参加できる会員の方はぜひ!
◎参加費:一律500円(月会費とは別です)


他、予定が立てば決まり次第この項で掲示いたします


 

<コラム>木下代師範」のつれづれ日誌 Comming soon

★塾生レポート(加藤・記)

Vol.17 運動能力と脳機能

 この記事を書いている10月の中頃。暑さから解放されて秋の訪れを感じ、
小松原では柿が食べ頃を迎えて秋の味覚を楽しみました。

さて、9月が終わり、上期を振り返ってみると体を動かくことが多かったです。3つ挙げるなら、

450km歩破(ウォーキング)

8月 淡路島1/3

9月 スパルタン 新潟

特に9月のスパルタンは面白かったです。
新潟のガーラ湯沢の山中を21kmほど走り、途中に30個の障害物があるのです。
走るだけのランニング大会はよくあるのですが、このスパルタンの特徴は全身を使う事です。

腕力と脚力を使って30kgほどの重りを持ち上げたり、最大2.4mほどある大きな壁を乗り越えたり、
34mある柵を上ったり、有刺鉄線の下を潜り抜けたり、腕を使ってバランス感覚と重心移動で雲梯(うんてい)を渡ったり、
火の上を跳んだりと、走る以外に全身運動を取り入れた障害物レースになります。


  

中でも雲梯は面白かったです。子供ころにできたはずの雲梯が大人になってしまうと何故かできないのです。
普段使っているはずの身体ですが、実は殆ど同じ所しか使っていなく、運動能力が落ちてしまっているのです。
大人になって運動能力が退化しているのではないかと思ってしまうほどです。


 公園で雲梯を練習していると、子供の方が上手くスイスイとやってのけるのです。
子供のお父さんやお母さんが挑戦すると半分もいかないうちに脱落し、そんな人が多くいました。
よく観察すると、大人は腕力でぶら下がっている傾向がありましたが、子供は重心移動とバランスで進んでいるように思えました。
そのせいか、大人は続けてできず、子供は何回でもできるのです。力でぶら下がっていない子供は腕が疲れにくいのでしょう。


 トライアスロンのコーチをやっている方に教えて頂いたのですが、運動能力が衰えるのは脳への伝達が上手くできていないからで、
脳機能が低下しているとのことです。つまり、普段からしない動きは脳へ伝達され難いので身体をうまく使えないのです。
例えば、老人がコケるのは筋力低下もありますが、足を上げるということを普段からしなくなってしまったせいでもあるのです。

そう思うと、毎日数時間もデスクワークをしているのはどれだけ運動能力と脳機能が低下しているのでしょうか。
身体を動かすことの重要性を思い知らされます。

最近はランニングに加えて、バランス感覚と脳機能を向上させるために雲梯を習慣的にするようになりました。
今後も身体と脳を鍛えていきたいと思います。


 


●凛道実技紹介<第37回>

  <坐臥功(ざがこう) その2>

●「坐臥功」について●

 今回から坐臥功(座ったり、伏せた状態で行うエクササイズ)に触れていきましょう。
坐臥功には「浴功」「周山」「頚通」「腕立」「海老」「爰放」「真向法」があります。


⑷【腕立(わんりつ または うでたて)】 

① 正座の状態から両手を前へ出して臥せていき、その後、上体を前へ移動させて用意の姿勢になります。 

  

② 次に胸を地につけた後、体で体を持ち上げます。腕は最後に支えるだけで、恥骨は地についたままです。

 

③ そして、また胸を地につけた後、体を持ち上げることを繰り返します。
息は吸ってもいいし、吐いてもいいし、どちらでもよいです。

   



⑸【海老(かいろう または えび)】 

① 仰向けに寝て、両足は伸ばして<万歳>したような形にして地につけます。


息を吸いながら両手を上げていき、顔の真上辺りでイメージのボールをつくります。
そして息を吐きながら<海苔巻き>を巻いていくような感じで体を起こしていき、
イメージのボールは足先の方へ持っていきます。

  

 

② 次にイメージのボールは消え、両手は両足の上に置き、息を吸いながら体を元の状態へ倒していき、
背中が地につく辺りから息を吐いて、両腕を伸ばして地につけて最初の状態に戻ります。

…以上の功を数回繰り返します。

  

 

  ⑹【爰放(かんぽう)】

仰向けに寝ます。両腕は<海老>とは違って、楽な感じで体側に置きます。
そして体の各所が一つ一つ力が抜けたと思ってリラックスしていきます。
廣川先生は『ヨガ』の<死体のポーズ>と同じだと仰っておられました。

この功のあと日常生活に戻るときは、必ず<蘇(気)>を行って下さい。

 
  

⑺【真向法(まっこうほう)】
 
東洋のストレッチです。この功は市販の『真向法』の書籍をご覧下さい。


<次回から「三戦(サンチン)」を予定しています>





★「あおさんブラブラ歩(ある)記」20回目・日帰り山ブラ編②(小嶋・記)


◎山ブラ(登山)編 【高見山(たかみやま)、三峰山(みうねやま)】 

今回は山上が積雪だった時期に登山した、高見山と三峰山をレポートします。

<高見山(たかみやま)>
奈良と三重にまたがり、三角に尖った風貌から「関西のマッターホルン」といわれ、山頂からの景色は360°絶景が見渡せます。
山頂には神武天皇東征の際に案内を務めたという八咫烏(「やたがらす」→サッカー日本代表のエンブレム)を祀る祠があります。1248mの山。

 
この駐車場からスタート
 
休憩できる小屋というか材木置き場?  

高見山登山は平成25年12月。朝6時に自宅を出発し、
到着前に洞川温泉郷(温泉街)を通過して8時半頃に「たかすみ温泉」の(かな!?)駐車場着。
曇り空の天候で、準備体操もそこそこに8時53分登山スタート。
民家が立ち並ぶ道を通って登って行ったか、とおぼろげに思います。
アイゼンを装着し、道中の林道を進むと木々に雪が積もっており寒い。
一応心の準備はしていたが、上に登っていくごとに雪かさが増え、
アイゼンを装着して膝下あたりまである雪を踏み分けて、山頂まで急登が続く中をひたすら登っていく。

  
息子岩

揺岩

午前11時に頂上近くの小屋(中にまで雪が入っていた)で休憩し、裏にある祠にも立ち寄る。
11時23分に頂上着。山頂の眺望は360°見渡せる絶景との事だが、
寒いし残念ながら吹雪いて一面雪なので、7分後に下山開始。
膝下ほどまで積もった道中の雪を踏み越え、無事に約1時間半で駐車場着。
20分後に駐車場を出て、4時半過ぎに帰宅しました。


 
頂上近くの休憩小屋
 
休憩小屋の裏にある祠
 
 笛吹岩
 



 <三峰山(みうねやま)>

高見山から約3ケ月後。
今度は日本三百名山の一つ、奈良東部の御杖(みつえ)村にある(奈良と三重にまたがる)1887mの三峰山へ。 


この看板の裏から登山スタート
 
登山口
 
朝6時に自宅を出て、9時前に現地の駐車場(みつえ青少年旅行村内)着。
辺りは1~2月に行われるらしい「樹氷祭り」の、のぼりや看板などが所々に見られる。
準備体操をして不動滝ルートで9時半に登山口をスタート。ここでも途中でアイゼンを装着する。

上へ登っていくごとに気温が下がってきて、道中の杉林には見事な樹氷がみられる。
11時10分に頂上に着いたが頂上はあまりにも寒く、というより冷凍庫の中にいるような冷たさに堪らず、
5分ほど滞在しただけで写真を撮ったらサッサと下山を開始する。


頂上の景色。冷たすぎて耐えられない
 
山頂1235m。この写真撮影直後、すぐに下山
 

10分弱で八丁平に着く。
頂上に比べてここは寒さがだいぶ緩和され、天気もいいので木々の樹氷と青空のコントラストが素晴らしい。
頂上と違いソフトボールが出来そうな広さで、人が多い。
撮った写真も、八丁平の方がいい画が撮れているように思います。

   
頂上から少し下りた八丁平。寒さがだいぶマシで人も多い

11時50分に小屋で軽食を摂り、12時15分下山開始。
1時5分に登山口着、15分後に無事駐車場着。
後日写真を見直すと、この三峰山での樹氷写真は今見ても、私の登山写真の中で屈指の大変美しい絶景と思います。 


(続)


<次回予告>
*会員レポート
*凛道実技紹介(三戦・回目
*「あおさんブラブラ歩(ある)記」(第21回)日帰り山ブラ編③
・・・変更の可能性あり・・・


★次回更新は2023年1月1日の予定です★

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