京都の会だより

2022年3月号
2月26日更新

①京都の会 各練功会の練功状況  

★各練功会とも、コロナ感染状況を見ながらの練功活動になります。

◎小松原練功会・・・ 各自間隔を取って形練習と体操など通常のスケジュールで行なっています。

◎西京極練功会・・・ オミクロン株の感染拡大により、2月の練功は休止しましたが、3月は再開の予定です。
感染状況により練功を休止する事があります。お問い合わせください。
なお入室時に手指消毒、検温を実施(37.5℃以上の人は参加不可)
新規入会は練功スペースの密を避けるため、しばらく見合わせています。



②京都の会 3~4月の予定

★佐藤師範の次回巡回指導日

3月27日(日曜・決定です)、4月24日(日)

加えて3月20日(日)も奈良の練功がお休みということで
(奈良の会は3月いっぱいまでお休みです。四月からのことはまだ未定)
来てくださることが決定!
都合のつく方はぜひご参加ください。
どちらも午前10時~12時、午後2時~5時です

 「凛道司」佐藤師範が小松原で指導されます。参加できる会員の方はぜひ!
◎参加費:一律500円(月会費とは別)


他、何か予定が立てば決まり次第この項で掲示いたします


 

<コラム>木下代師範」のつれづれ日誌

日常生活ではどうしても浅い呼吸や体を縮めがちなので、気がついたらできる限りお腹を引きあげ中の筋肉を引き伸ばすことも意識して動作するようにしています。
それに加えて特に体の土台となる足、中でも指先を柔らかく強くすることが大事だと最近痛感しています。

凛道をやり始めた頃、

1. 足指を鍛える=生命力が強くなる

2. 裸足になり足裏を自由に動かす時間を多く作る

ということを聞き、「家でも帰宅すれば裸足になり指先を意識して使う(冬場以外)」
「運動靴を履いていてできる時は靴の中で指を動かす」など色々工夫しながら足指と向き合ってきました。

足指の縮みを取り伸ばすとふくらはぎや腰にも良い影響があるし、足指の間が十分開くようになるだけでも電車での踏ん張りや、バランス力が上がる。
心臓から一番離れているのにあまり足指を意識していなかった人も多いのではないかと思います。
足もみの反射区表から見ると、足指は頭と関係していますし、足先が冷たい人は足指をよく動かすことをおすすめします。

例えば、指回しする際、単に指を持って回すのではなく、指を引き伸ばす感じで鳩尾まで繋がっているイメージをしながら指回しすると、
より以上にその指に関係する筋肉が動き、自然と筋肉トレーニングに繋がっていたり。。。

ある程度指と指が広がってきたら、下記の写真のように足指を組んで数秒間するだけでも、新鮮な感覚を味わえたり、筋を意識しやすくなると思います。
足指組みをした後に立つと、指と指の間やアキレス腱付近の足指と筋肉の繋がっている感覚がはっきり認識できるので、面白い上に足が強くなるような感じがして面白いなと思います。
足指の間がよく開くようになると、足の気の流れも改善されていくように感じます。
その状態で日常功をするとより良いと感じています。





★塾生レポート(加藤・記)

Vol.13 気

凛塾で学んで、最近、場や人が持つ「気」を感じることが多くなりました。
全てではないですが、特質的な場や人の気を感じます。

まずは場についてです。写真は二月中旬、雪が降った時の吉田神社 大元宮です。
神社にはもともと気が宿っていますが、この時は足を止められるほど、場の気がありました。
大元宮には日本の最高神 天照大御神と食物をつかさどる豊宇氣比売神がお祀りされております。
さらに全国の神々がお集まりになり、式内神3132座がお祀りされています。
神々の気と雪化粧したお社と木々の気が放たれていたのでしょうか。
場の神気を吸い、夜も遅かったのでお社の前で一礼して帰りました。

次は人です。凛塾の練功では、先生方に手ほどきを受ける時、気をよく感じます。
特に物部師範は常に「陽」の気を持たれており、毎週の練功でその気を頂きに行きます。
仕事をしているとストレスや疲れで気が淀みます。その淀んだ自分の気を物部師範の「陽」の気に入れ替えるために練功するのではと思います。
また、入江師範や小嶋先生に型(かた)の分解を教わるとき、瞬間的に放たれる「気」に圧倒されます。
人と対峙するとき、常に気を出すのではなく、攻撃する瞬間に気を放つことを感じました。
ただ、私ができるようになるまで、まだまだ時間がかかりそうです。

ですので、先生方を見習って、気を練ろうとしています。
通勤電車では足裏から指先、頭に気を通そうとしていますが、なかなか上手くいきません。どこかが力んでいるので、それが邪魔しているようです。
立っているせいで力んでいるのではないかと思い、最近は銭湯に行き水風呂で気を練っています。
水風呂に入り、両腕で玉をつくり、てのひらから気を出します。
すると、水風呂にも関わらず、腕全体で気の玉の温もりを感じ、気を身体に通すと身体がほのかに暖まるのを感じます。
この気の練り方をどこでも、常にできるようにしていきたいと思います。
場も人も気が大事ですね。



●凛道実技紹介<第34回>

  
<立功 その3「龍虎(りゅうこ)②」>

今回も「立功(立って行うエクササイズ)」に分類されている『龍虎(りゅうこ)』について触れていきましょう。
これらは読んで字の如し、動物の動きを真似して行い、
その動物が持つ自然な動きを身につけようとするものです。



●「龍虎(りゅうこ)②」●

<「虎」とら>

 「虎」の動きは形を縦に回転させていき、背負い投げの基本となります。
両足先を正面に向けて平行に立ちます。
足の幅は広げれば広げるほどキツくなりますので、
無理のない範囲でご自分の体力に合わせて行なって下さい。
まず右胸に開いて右腕を身体の後ろへもっていきます。
そして重心を右足へ移していき、
肩を縦に回転させて右腕を前へ出すと同時に左腕が体の後ろにきて、
最初と左右逆の形となります。

   

続いて重心を左足へ移していき、
肩を縦に回転させて左腕を前へ出すと同時に右腕が身体の後ろにきて、
最初の状態になります。これを左右交互に数回繰り返します。

  

次に右胸を開いて右腕を身体の後ろへもってきたら、
左足に重心を乗せた状態で肩を縦に回転させ、
右腕を前へ出すと同時に左腕が身体の後ろにきます。

  

続いて重心を右足へ移していき、
肩を縦に回転させて左腕を前へ出すと同時に右腕が後ろにきます。
これを左右交互に数回繰り返し、
徐々に動きをゆっくりと小さいものにしていき終えていきます。

  


<次回から形「平安二段」を予定しています>




「あおさんブラブラ歩(ある)記」16回目・山ブラ編③(小嶋・記)

◎山ブラ(登山)編  【甲斐駒ヶ岳】

今から8年前の9月上旬、前回の劔岳登頂からほぼ1年。
関西圏内の日帰り登山を何回かトライしたのち、南アルプスでは急峻な山と言われる「甲斐駒ヶ岳」に登頂。
甲斐駒ヶ岳はあの槍ヶ岳の開山より12年も古く、
全国に20以上(18座?)ある駒ヶ岳の中でも最も高い(2967m。2965.6mとも)といわれ、
駒ヶ岳開山の祖・弘幡行者が道を拓いたそうです。
昔から信仰の山だったようで、道中に祠や仏像、石碑などもあります。
刀利天狗手前にある「刃渡り」(ネーミングがすごい)や鎖場を経て、
さらにけっこうな難所の連続を越えて頂上となるという、ここもなかなかファンキーなコース。

 
登山口前の白洲・尾白渓谷駐車場で。「恩賜林後下賜百周年 記念植樹」の石碑があった


  
1日目は曇り、川を渡る橋と木の階段(ロープが横たわる)。 道中は濡れてるためか滑りやすい


 夜中3時に自宅を出発し、高速道路を走り諏訪湖を越えて白洲・尾白渓谷駐車場着。
天気予報はあまり良くなかったと記憶しますが、軽く準備体操をして午前8時15分に登山を開始。
ネットの登山情報を見ると、上級者コースになるようだ。
前年に劔岳登頂をしていたためか気持ちマシかなと思いつつも、
急峻であることには変わりない上に、夜露の影響か足場は濡れて滑りやすいので気は抜けません。

午前11時40分頃に刃渡り(岩場)地点にきて、午後1時45分に山小屋「七丈(第二)小屋」に到着。
山小屋に宿泊している人達と話していると、イントネーションや言葉からほぼ関東の人達で、関西の人はまれ。
これはアルプスのどの山を登っても、共通だったように思います。
1日目は道中曇り空が続き、午後8時頃から最悪の豪雨に。
山小屋から外を見てやや不安感を感じながらも明日に備えます。


 
コース内では唯一の山小屋「七丈小屋」に宿泊。  

翌日は雨の中、朝6時50分に山小屋の横にある木の階段を上がり頂上を目指す。
岩場は特に雨で滑りやすくなっており、進むのにかなり緊張感が伴う。
8時35分に頂上着。頂上ではやや小降りになったが、雨の中で周りは撮影スポットも真っ白、
長居しても仕方ないので休憩もそこそこに下山を始める。

  
2日目はあいにくの雨。ただでさえ急峻な道は足場がさらに悪くなり、難度は上がる・・・     

宿泊した山小屋を午前10時過ぎに通過し、そのまま下山を続行。
雨で滑りやすい甲斐駒ヶ岳の下りの岩場や木の階段はDanger trap。
このコンディションでほぼ垂直下の木の階段を下りて行く・・・。
黙々と下山を続け午後2時に登山口に戻り、40分後京都に向け出発。
途中、駒ヶ岳SAで軽い食事と休憩を取り、午後8時前に自宅へ無事帰宅。


雨の中、無事に頂上へ到着
  
道中にある垂直下のヤバい階段!(上から撮る)

・・・甲斐駒ヶ岳の登山を回想すると、
天候に恵まれなかったため雨の中で辺りが白くなった中、
足を滑らさないように気を付けながらひたすら登って下りた、という印象。
晴れていれば景色もいいだろうし、また違う感想になったかなと思います。

☆次回は白馬と唐松のレポートを予定。
(続)


<次回予告>
*会員レポート
*凛道実技紹介(平安二段・1回目)
*「あおさんブラブラ歩(ある)記」(第17回)
・・・変更の可能性あり・・・


★次回更新は2022年5月1日の予定です★

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