京都の会だより

2021年1月号
12月31日更新


旧年中はたいへんお世話になりました。
本年も宜しくお願いいたします!

令和3年 1月1日   凛道京都の会 一同

★令和3年度 京都の会役員

顧問相談役
入江師範

指導部門
入江師範、物部師範、小西代師範、木下代師範  

運営部門
京都の会会長・小嶋参段、会計・木下代師範


入江師範

物部師範

木下代師範

小西代師範

小嶋参段

***凛道京都の会 お知らせと状況*** 

   ①11/14(日)愛宕山登頂、残念ながら中止しました。 
11月14日(土)、数年ぶりの京都・愛宕山登頂が予定されてましたが、
当初の予定より欠員が多く出たため、もう少し人数が集まりそうな時に改めて、となりました。

 忘年会、新年会もコロナ第3波が拡がっているため、今回は見送りになります。
春頃にコロナが沈静化に向かっていれば、野外で親睦会などの意見が出ています。


②佐藤師範の京都巡回指導日(次回2月28日
 「凛道司」佐藤師範が京都に指導に来られる日の予告です。
京都の会の師範、代師範、 希望する京都の会員が参加します。
主に第4日曜(12月と1月を除く)佐藤師範直々に指導されるいい機会ですので、
参加できる方は是非いらして下さい。

2月28日(日) 午前10時~、午後2時~(午前・午後のみ、全日参加も可です)
◎参加費・・・ 月会費を収めている会員は無料。
会費を収めてない人は一律500円を徴収します。
             

③京都の会 各練功会の練功状況  
◎小松原練功会・・・ 2月4日(木)より練功を再開します。
各自間隔を取って、形練習と体操などを行なっています。

◎道枢葆光庵(物部道場)・・・ 1月10日(日)より練功再開します。
窓を開け、 全員マスク着用で練功しています。

◎西京極練功会・・・ コロナの状況を見て練功再開の予定。
練功の際は入室時に手指消毒、検温(37.5℃以上の人は練功参加不可)を行ないます。     


 
<コラム>木下代師範のつれづれ日誌

令和二年度は、コロナの影響により、小松原道場での練功会は、週2から週1に減ったり、中止期間もあったり、
毎年恒例の収穫祭や忘年会も無くなり、仕方がないこととは言え、何だか寂しい感じがします。
また、どうなることかと思いましたが、大病をして生還されたM先生も元気に戻って来られたので、一先ずホッとした面もありました。

時々、M先生が話をされる中で、
「心下痞塞(しんかひそく)すれば、百慮皆錯(あやま)る。
〔訳文:心の奥底がふさがっていると(何も善い考えがでて来なくて)、すべての考えも計画も皆誤ったものになってしまう。
姿勢は大事、天と地の繋がりや、氣が滞りやすくなる、猫背や、腰が抜けているとその危険性が高くなりやすい。〕 

と言われることがあります。
確かに心当たりがあると、聞いていて思いました。
それに、コロナ自粛も仕方ない部分はあるとは言え、余程気をつけなかったら、身体が固まってしまい、
心身共に委縮して免疫力など機能低下も招く恐れもあると考えると、それも少し恐ろしいことだとも感じました。
しかし、そんな中、年末にⅯ先生が、その反対の語録を話されて、感動したことがありました。

「心下開花すれば、百慮皆素晴らしい」
〔訳文:心の奥底がひらいてくると、よいアイデアが溢れ出てくる〕 

なるほど・・・と感心、やはり、発想の転換と考え方次第なんだなあ…等、色々と感慨深く思いました。

令和3年は、一体どんな年になるのか…。
どんなことがあっても、出来る限り、前向きに過ごしたいところです




★塾生レポート(加藤・記)

Vol.6

 すっかり寒くなり、京都の愛宕山には雪が積もり、冬を感じます。
前回、「腰」「手足」「呼吸」について触れました。この三つをつなげるため、50kmほど歩いてみました。
本来なら武道を通じて感じるべきですが、未熟なため簡単に実践できる歩行を選びました。


 

  道中、気を落ち着かせるため、自然が多いコースを選び、京都の嵐山にある渡月橋を出発し、
車通りのない桂川河川敷、淀川河川敷をひたすら歩いて、大阪の天神橋筋六丁目(天六)に到着しました。
当日は天気に恵まれ雲ひとつない晴天で、大変気持ち良かったです。

 さて、歩行の際は手足を動かして前に進みますが、出発から15kmくらいで手に霜焼けのようなジーンとした感じがあり、手を見るとむくんでいました。
それを和らげるため、手を上にあげたりしていました。
歩行中に手を振るのは大事ですが、できればグーにして肘を曲げて歩き、手に水分が溜まるのを防ぐべきだったと反省です。

 次に30kmくらいで「肩」が怠(だる)くなってきました。普段のパソコン業務のせいもあり、次第に鈍痛が生じてきました。
鈍痛を抑えようと、左右の肩胛骨を寄せるように肩を回してほぐしましたが、鈍痛は最後まで残りました。

 また、「足」の裏も40kmあたりからジーンとしてきて怠さを感じました。
かかとから着地しているつもりでも、気がつけばベタッベタッと足裏全体をつけており、衝撃を与えていました。
しかし、腹を意識して凹ませていたせいか「腰」は最後までさほど痛みなく元気でした☆

  そして、道中、怠さや痛みを感じた時に意識したのは「呼吸」です。
長距離なので気づくと呼吸が浅くなっており、暫く、深い呼吸を続けます。すると、酸素が体に行き渡るせいか回復します。
また、普段のパソコン業務がたたり、胸の筋肉が硬くなっていて、鎖骨の下あたりをほぐすと呼吸が楽になりました。

  結局、「腰」「手足」「呼吸」はなかなかつながりませんでした。
足はかかとから着地し、手は肘を曲げて、腹を凹まし腰を据え、首は前傾にならないように伸ばして、呼吸を深めにすると、
かかとから手の先、頭のてっぺんまでつながるのではないかと感じました。

 


●凛道実技紹介<第28回>

武密功の最終回。
武密功は他派では基本稽古に相当し、練功は以下の順に行ないます。

「順気 突手 打手 裏手 侵手 径手 雲手 蹴り 貫気」


【蹴り】

右足を引いて立ちます。
右手を前に出し左手は後ろにした状態から、歩くように右手と左手を入れ替える時に右脚の蹴りを出します。
この時の蹴りの要領は、前に出ていた右手が下りてくる際に脚を上げますが

 ①水面が膝下くらいまであり、水しぶきが上がらないよう「膝をスッと抜くように上げ」蹴ります。
 ②前蹴りは武密功で行なう場合、「前」ではなく「上」に蹴り上げ、膝から下を上へ蹴り上げる感じになります。
数回繰り返した後、次に左足を引き左手を前に出し右手を後ろにした状態から、
左右逆で左の蹴りを行ないます。左右とも数回行ないます。

蹴り      




【貫(かん)気】
平行立ちになって、両手でイメージのボールを胸の高さまで上げ、
手掌を下に向け「シッ」と吐きながら膝を軽く曲げ、下へ両手を落とします。
この時も息を吸ってユックリ手を上げ、手を下ろすときは「シッ」と吐きますが、
下りてくる最後の方が速くなります。この動作を数回行ないます。



貫気      

数回行なった後、息を吸って両手が胸まで上がった時に手掌を下に向け、
静かに息を吐きながら両手を下ろしていきます。
そして両手を外に開き新しい気を掬い、
両手を胸の高さまで上げて静かに吐き両手を下げます。
息を吸った時に目を伏せていき、息を吐きながら目を開きます。
だんだんと吸う時間よりも吐く方の時間を長くしていき、数回繰り返します。


そして、最後は息を入れながら、両手を外側から上げていき
(このとき、両足を寄せて、閉足立ちになり)、
「オッスー」と息を吐きながら両手を下げて、武密功を終わります。


    

<次回から立功です>



「あおさんブラブラ歩(ある)記」9回目・中華圏編③(小嶋・記)

回に続き、中華圏第3話です。
テーマを拡げるとかなり膨大になってしまうので、ここでは「カンフーおたく」ネタのみに絞りレポートしています。

◎魔都・上海
その昔(日清戦争の後)、世界の列強が上海に租界地を持ち、外国の侵略廃絶を目論む中国人集団(その中でも分裂している)と
外国列強が入り混じって、各々が策略・謀略・テロ工作・諜報戦を日常茶飯事で行なう「魔都」でした。
今は中国経済の中心となり、国際都市として名を馳せる上海に、過去4回立ち寄った中から話題を取り上げます。

・・・22年前、2回目の上海。
朝の太極拳に参加させてもらおうと思い、ホテルから徒歩で外灘(ワイタン)へ。
人民服を着た人達が太極拳をしていたのは半世紀ほど昔の話、
大都市上海の朝は、すでに当時でも若者はダンスやバトミントンを、
年配の方は音の割れたラジカセに乗ってヤンガ(扇子を持ったダンス)を舞ったグループが多く、
ようやく見つけた年配の太極拳グループに参加させてもらいました。
顔ぶれを見ると、中には観光客と思われる上下スエットを着た欧米人が混じって優雅に黙々と舞っている(結構うまい)。
練功が終わった後、リーダー格の太目なご婦人に「鬆松(ファンソン)、鬆松」(リラックス)とアドバイスを受けました。

片言で話していると、一緒のグループの人達も入ってきて輪ができました。
「太極拳やってるの?」「日本の空手やってます」「空手?」。
そこでデモンストレーション。
左外受けからサイドに入り「セイヤー!」と大声で右ストレートを打ち込む恰好をすると「オォ~」と周りから声が出ました。
その後しばらく皆さんと、発音がかなり変な(通じてのるか怪しい)片言で談笑して、楽しい時間を過ごしました。

ホテルに帰る道中で、屋台から油条(ユイピャオ➡揚げパン)のいい匂いがしてたのを、今も思い出します。


太極拳に参加。「リラックス」と助言されました

片言と身振り手振りで皆さんと談笑



 ・・・北京オリンピックの年、柔道整復学校時代の研修で上海に来ており、
映画『ドラゴン怒りの鉄拳』や『SPIRIT』等の舞台となった上海精武体育会を見に行こうと、
その日の研修が終わってすぐに地下鉄に乗り、虹口へと向かいました。

自宅にある中国拳法書に載っていた「四川北路」のキーワードのみを頼りに、
「東宝興路」駅で下りて日が暮れる中、探し歩く。道中で公園をみる度に
『ドラゴン怒りの鉄拳』で「犬と中国人は入るべからず」と書かれた札があった公園のモデルなのかなと勝手に妄想しつつ
(映画の撮影現場は、マカオの公園だったそうです)、魯迅公園の辺りも探索。
すっかり暗くなり「風風ラーメン」でラーメンを食べているとき、
店員さんに「精武体育会」を尋ねると、親切に地図を書いてこの近くだと教えてくれました。    


少年に語る魯迅(!?)の石像がありました
 
ウロウロしていると、「精武」の看板を発見

    地図の通りに行くと、それらしい建物はない。
さらに物色すると看板を見つけ、矢印に沿って裏通りに行くと、
3階建てのテナントビルのような建物に「精武体育館」のプレートを発見。
ネットや武術雑誌で見た写真と門構えが違うので「ここ?」。
辺りを見ても暗くて分からず、写真を撮ってホテルに戻りました。
ただ後日写真のプレート部分を見直すと、左の矢印に見えるので、さらに左へ行かなければならなかったのかも・・・。

それから何年も経ってネットで「上海精武体育館」を見ると、上海の地図に3つの印がついているので、他にも何ケ所かあるようです。
また最近ネット検索すると、上海体育学院の中に中国武術博物館が出来ているそうなので、もし機会があれば行ってみたいです。

  
上海精武体育館のプレートがある建物に到着。よく見ると、さらに左行きだったのか?



・・・どうでもいいような余談ですが、上海近郊で観光客用の「どこで着るんや」というキラキラの派手な物ではなく、
昔の通販であったような綿製品の中華服(いわゆるカンフー服)を販売していた所が2ケ所ありました。  

まずは蘇州・藕園(ぐうえん)の土産物屋。サテン(のような)チャイナドレスや綿の中華シャツが何種かあり、
数年前で値札約2000円の龍の刺繍が入った紺の中華シャツを約1300円で購入。(もう少し値切れたかな・・)


蘇州・藕園の中華服が売っている土産物屋

上海のワンダーランド?「七宝老街」

もう1ケ所は上海の西南、地下鉄「七宝駅」で下車して徒歩で約10分の「七宝老街」。
現在のところ、ツアー旅行では行かないようですが、
蘇州や周庄など水郷の街をコンパクトにまとめた様な観光地で(南宋時代の街を再現しているらしい)、
休日は縁日さながらの混みよう(大半が中国人)。
田子坊散策のあと地下鉄で七宝老街に初めて行った時、
中では店が軒を連ね、観光地化された豫園よりも<ザ・現地人の中華街(⁉)>といった感じ(どんなんや!?)。
個人的にはこういう所が好きです。
ただ、人が密集する中心地を少し外れると、タトゥーをする店や両替を扱うような? ちょっと怪しそうな所もあります。
コロナ収束後に、もし上海に行って時間があれば是非、七宝老街に行ってみて下さい。ここはお勧めです。

七宝老街には、綿の中華服上下(何色か有り)と布底カンフー靴を売っている店があり、
圓口の布底カンフー靴(数年前で約400円)を購入。
日本で買うよりだいぶ安かったと思うので、茶色の中華服があれば部屋着に買ってもいいかなと見てたけど、
確か無かった筈です。(黒・紺・青・白があったかな? 記憶がかなり曖昧で自信はないけど)          

 
七宝老街の写真。画面の遥か彼方まで人人人・・・。超密状態なので、今は避けた方が賢明

(続)


・・・昨年に続き私事で恐縮ですが、物部先生の許可を頂き、
今年から営業を始める接骨院PRにこちらを使わせていただきます。(小嶋)

柔道整復 こじま接骨院 (マッサージこじま併設)
管理柔道整復師 小嶋陽一 (柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師

 

◎骨折・脱臼(応急処置。処置後医師の診断が必要です)・捻挫・打撲・挫傷

◎駐輪場あり、駐車2台可。接骨院は火・木・土の午前、月・水・金の夕方に診療。
(接骨院の診療時間外は予約制の自費施術、在宅訪問マッサージ等を予定しています)

◎Googleで「マッサージこじま・こじま接骨院」を検索されますと、
画面右上に当院のマイビジネス欄がご覧になれます。





<次号予定>

・各会員レポート 
・入江師範の「武術雑感」
・凛道実技紹介(第29回)「立功」
・あおさんブラブラ歩記(内モンゴル~台湾
(変更の可能性あり

★次回の更新は2021年3月1日の予定です★

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