京都の会だより

2020年1月号
12月29日更新


  旧年中はたいへんお世話になりました。本年も宜しくお願いいたします!

令和2年 1月1日   凛道京都の会 一同

★令和2年度 京都の会役員

顧問相談役
入江師範

指導部門
入江師範、物部師範、小西代師範、木下代師範  

運営部門
京都の会会長・小嶋参段、会計・木下代師範


入江師範

物部師範

木下代師範

小西代師範

小嶋参段

    


<京都の会 新年会の予定>

2月23日(日) 夕方頃から、道枢葆光庵にて

(変更の可能性あり。新年会についての質問は木下代師範まで)

 ★本年度の、京都の会 行事予定(あくまで予定です。変更の可能性あり!)

◎2月23日(日) 新年会 ・・・道枢葆光庵にて
◎2月~5月の間で第4日曜 京都の会演武祭 ・・・道枢葆光庵にて
◎9月第1か第2土曜、日曜 凛塾合宿 ・・・奈良生駒千光寺にて
◎凛塾合同練功会 日程は未定  道枢葆光庵にて




★道枢葆光庵にて、入江師範による特別研究会!

 12月15日(日)、道枢葆光庵(物部道場)にて入江師範による特別研究会が行なわれました。
糸東流開祖・摩文仁賢和先生が研究されたとされる「本覚克己流 和(やわら)」の写本を、分解研究する練習をしました。
(技法及び趣旨に関しては、今月号の入江師範レポート「武術雑感」をご覧下さい)

入江師範からは約束事を決めてやっているので、余計な動きはしないで慌てて技をかけるよりも、
1回1回タイミングや角度などを丁寧に研究してするように、という指示がありました。
会員の皆さんが2人1組になり、熱心に練習に励みました。


最初に入江師範の説明

 

腕を取られたら無理に外そうとせず、体を入れ替えて相手の肘を押す


 


 

      




★凛塾「合同練功会」企画案が上がっています

凛塾各練功会の会員が年に一度、合宿とは別に場所・時間帯を考慮し、
もう少し参加しやすい顔合わせの機会を作ろう、というコンセプトで練功会を企画しています。

①各会員同士の交流を図る目的で、令和2年より年1回、合同練功会の形で行なう。
凛塾の現役会員はもちろん、凛塾OB、OGも希望者の参加歓迎です。

②「集まりやすい」という点を特に考慮して、以下の要項で思案中。
・時期→ 合宿(9月)と京都の会演武祭の時期を外した第2日曜日。
・時間→ 遠方の方や忙しい方も参加しやすいよう、コンパクトに午後~夕方まで。
練功内容に応じ、2つないし3つの組に分かれ同時進行
・場所→ 「1・常設、2・広いスペース、3・交通の便がいい」

3つの条件を満たしている道枢葆光庵(物部道場)が予定地に上がっています。
*物部道場は常設です。
*3~4面の小グループ練功の同時進行可 
*JR京都駅または阪急烏丸駅から地下鉄にて北大路駅下車、徒歩約10分。
車での参加の場合は、道場隣に有料パーキングあり。


③合同練功会の後、親睦会を行なう予定。(自由参加、会費制)

  
京都の会
  
奈良の会
  
大阪の会

詳細はまだ決まっていません。
要項がまとまればホームページに掲載します。

 



★連載企画第十八回「入江師範(凛塾京都の会顧問相談役)レポート」

 Dreams come true!
 
亀田女史が主催されるカメカメ企画の案内の中に、「本覚克己流和」の文字を見たとき、私は自分の眼を疑った。
これは摩文仁賢和先生が戦後の困窮の中でも武術研究を続けられ、覚書を残しておられた柔術ではないか!
書架の中で眠っていた覚書の中からホログラムのように人影が立ち上がってきた!まさに奇跡としか言いようがない。

戦後の武道禁止令で柔道部の練習ができなくなった廣川先師が訪れた生江町の摩文仁先生の道場、練習生はただ一人。
当時の摩文仁先生の暮らしぶりは、黒澤明監督の名作「まあだだよ」からうかがい知ることができる。
想像を絶する飢餓の中でも、本覚克己流、南蛮殺倒流忍術、神道自然流、神伝天心流、合気道などの「やわら」の研究を師弟二人で続けておられたのだが、
その総合が完成する前に、摩文仁先生が急逝され、研究過程は廣川先生の身体の記憶として残された。

 覚書のイラストから稽古の要点を導き出すことは浅学の私には不可能であったが、
本覚克己流を伝承する津軽藩の小山隆秀師範から実際の稽古の仕方をご教示いただくという僥倖を得た。
請方の拳は胸元に迫り絶体絶命の状況である。これは林崎新夢想流居合と同様に下手に動けばやられてしまう状況設定である。
したがって、取方は自然体で両手を重ねて待つ。覚書の図には請方と取方の別が褌の色で示され、
裸体であるので肩、肘、腰がよく見える。顔や足の位置、開き、高さなど先師が何に注目されていたかがよく分かるように工夫されている。
その動きには秘術多し、口伝、と記載されているように、実際に稽古してみないと分からないことが多い。
 凛塾の型に含まれている多くの要素は上記の研究結果を踏まえてみないとその意味も目的もわからなくなってしまう。
今年は戦後の諸研究を踏まえた研鑽を続けたいが、諦めずに継続していると天助もあることを思い知らされた。


 次回は、これも思いもよらず出会ってしまった八卦掌のお話をしようと思います。



 次回(2020年3月号)に続く



●凛道実技紹介<第22回>

 今回も引き続き「日常功」を紹介します。日常功は次のような内容になっています。

定功に「応掌 晴頭 練支 擦火掌 養干 周山」
立禅に「方 円 站桩 壬天 操丹 開密 蘇」   

<周山 しゅうざん>

養干の後、足の練支を行なって、周山になります。
一方の足の踵を会陰につけ、もう一方の足を上に乗せてアグラをかきます(半跏趺座 はんかふざ)。
上に乗せた足と左右逆の手を使い、手の人差し指は遊ばせてやって、中指・薬指・小指で足の親指を引っ掛けて、拡大写真のようにします。
そのときに中指・薬指は上に乗っている方の足の下駄の鼻緒の当たる辺り(「行間(ぎょうかん)」)を、
親指は足底の「湧泉(ゆうせん)」を押さえます。
もう一方の手は、反対の手を包むように添えてやり、肘は膝の上に乗せてやります。
そしてハァーと息を吐きながら、「湧泉」と「行間」を押さえます。これを3回繰り返します。

  
 湧泉と行間を、息を吐きながら押さえます


姿勢を正し、目は正面を見て半眼か閉目して、まず膝の高い方の足へ、鼻からゆっくりと息を吐きながら上体を倒していきます。
上体が倒れたら、まだまだ、鼻から息を吐きながら、もう一方の足へ床を這うように回っていき、
もう一方の足まで来たら、息を鼻から吸いながら上体を起こしていき、元の体勢に戻っていきます。
この一連の動作を繰り返します。
つまり、この動作では息を吐く時間が2に対して、吸う時間が1となり、息を吐くほうが長くなります。 
また、上体を前に倒していくときは段々と、お腹の方から前に倒していくようにします。
なので、上体が前に乗っていった時は、お尻が少々浮いても構いません。


     

膝を高くしている側から、上体を倒し回っていきます。
反対側を行なう時は先程と同じ要領で、左右を逆にして行ないます。
左右36回ずつ行なうのが理想ですが、時間に合わせて回数を調整してもらえばいいです。

  
先程の逆を行ないます 

 周山が終えると、脳波のα波が増えている状態で眠たいような頭がボーっとしている感じがあるので、
日常生活に問題なく戻るために、両手で両耳をつまみ
①上に引っ張り離します。②次に斜めに引っ張り離します。
③横に引っ張って離し、④斜め下に引っ張って離し
⑤最後に下へ引っ張って離します。

そして、次に両人差し指を両耳の穴に入れて、軽くクルクルっと回して、パッと抜きます。
これを3回程繰り返して、頭がすっきりしたら終わりになります。
 
     
耳をつまんで、①上へ②斜め上へ③横へ④斜め下へ⑤下へ  それぞれ引っ張り離す


 
姿勢を正し、正座して定功を終わります


以上で日常功の「定功」を終わります。
次回から日常功の「立禅」に入ります・・

<次回も「日常功」の予定です>
 




「あおさんブラブラ歩(ある)記」3回目・新長田駅商店街(小嶋・記)

 ・・・いろんな所をブラブラ歩いて散策した(ときに登山も)中から「ブラブラ・ゆるゆる」気の向くままにチョイスします。
他サイトの本格的なブログに比べ比較にならない薄っぺらい簡単レポートですので気楽にご覧下さい・・・

今回は神戸のJRと地下鉄の「新長田町駅」前商店街、ここも関西の三国志関連です。
駅を降り商店街に向かって南西へ行くと、鉄柱に鉄人28号の兜が! さらに進むと鉄人28号の巨大モニュメントもあります。
実はここ、「三国志」「鉄人28号」などを描かれた、漫画家・横山光輝先生の出身地なので、
町おこしに横山光輝ワールドと共に三国志を前面に押し出しており、そちら系のフリークはもちろん、
長田町発祥といわれる「ぼっかけうどん」(甘辛味の牛スジうどん)や「そばめし」店など粉もんの店が沢山あり、
B級グルメ食べ歩きもできるので、家族連れでも楽しめます。

  
スタートから雰囲気出てます
  
鉄柱に鉄人28号の面が!
  
塗装し直す前の鉄人28号
  
イベントの日は広場が賑やか
  
イベント日の大正商店街

  
ぼっかけうどんです
地図的には駅から南に、大正商店街・六間道(ろっけんどう)商店街・本町筋商店街で角ばったU字になっており、
新長田1番街商店街・昭和筋商店街もあります。
鉄人28号がある新長田1番街商店街の広場で、休日はイベントがよく行なわれているようです。


横山三国志の主君・文官・武将の石造が所々に配置され、
三国志風の衣装を着た人達の「なりきり」看板も数箇所に置かれて、まさに三国志色が押し出されています。


まず大正筋通りを歩いていくと、今はなき「三国志ガーデン(三国志庭園)」跡があります。
以前は階段を上がると広場に孔明が出陣の時に乗っていた感じの車椅子や、太極盤がありました。
残念ながら今は撤去され、ツワモノどもが夢のあと状態の広場です。

  
三国志なりきり衣装の看板
  
今はなき三国志ガーデン

手すりは関羽雲長でした


  
以前は広場の壁に京劇風の面がありました



太極盤でついやりたくなります。なくなって残念


南へ進むと、壁に横山三国志の「桃園の誓い」が描かれたグッズ店「KOBE鉄人 三国志ギャラリー」があります。
入場は無料でギャラリーとしての展示物が見物できます。 
ショップの方はフィギアや小物は勿論のこと、国内のみならず
本場・中国からも三国志関連の商品を多数入荷・販売していますので、
三国志フリークの方はぜひ覗いて下さい。


  
KOBE鉄人 三国志ギャラリーの壁
  
看板は三国志関連が多い
  
六間道筋通りフリーマーケット


次に東西の六間道筋通りに進みます。
三国時代を彷彿する車椅子や酒器などのレプリカを展示している「三国志館」、
颯爽と4頭の馬車(戦車)に乗った曹操の人形がある「魏武帝廟」、
横山三国志の関羽人形が置かれた「六間道なごみサロン」(休憩所)と
三国志関連のギャラリーがたて続きに並んでいます。

休日限定なのか平日もやっているのか分かりませんが、休日に六間道筋通りを通ると、いつもフリーマーケットをやっていました。
ガラクタ市ぽいですが、思わぬ掘り出し物があるかもしれません(!?)ので、案外侮れないかも。
六間道筋通りから北に上がり昭和筋通りに進むと横山三国志の孔明の石像があり、
さらに進むと日用品店が軒を連ねて新長田駅の方面へ戻れます。


展示物もある「三国志館」

  
曹操の人形が構える「魏武帝廟」

  
柱にもさりげなく三国志色が
  
「六間道なごみサロン

  
昭和筋通りの孔明石像
  
本町筋商店街で。


新長田駅前は阪神大震災で大ダメージを受けた後、見事に復興した活気ある所のひとつです。
神戸元町とセットで日帰りブラブラ散策がお勧めです。


(3回目 完)  






<京都の会 行事予定>

   ◎令和2年「京都の会 新年会」・・・2月23日(日)夕方より道枢葆光庵にて
** 決まり次第この項に掲示します **
新年会についてのご質問は、木下代師範にお問い合わせ下さい

◎2月か3月、または5月の第4日曜 京都の会演武祭(道枢葆光庵にて)
◎9月第1か第2土曜、日曜 凛塾合宿(奈良生駒千光寺にて)
◎凛塾合同練功会 日程は未定(5月か6月が候補) 道枢葆光庵にて 



 <ホームページ 次号予定>
・各会員のレポート 
・入江師範の「武術雑感」(第19回)
・凛道実技紹介(第23回)「日常功」
(あくまで予定ですので変更の可能性あり

・・・入江先生と物部先生に許可をいただいたので、
誠に申し訳ありませんが今回は個人的にスペースを使わせていただきます。(小嶋)

在宅訪問マッサージ・自費出張施術

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京都市右京区西京極浜ノ本町52
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(注・健康保険を利用される場合は、医師の同意書が必要です)



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   色: 白・若竹・桃

  

★次回の更新は2020年3月1日の予定です★

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