京都の会だより

2018年11月号
11月1日更新
2日追記


凛道京都の会 年末年始の予定 

 ・・・ 追加行事等、決まり次第この項に掲載します ・・・


★西口主席師範、視察・指導のためスロベニアへ!

凛塾と交流のあるスロベニアの空手道場「悠輝塾」のユキチ(本名・VELIMIR Veliko JUKIC)師範からの招待で、
10月11日より約3週間、現地でのセミナーのゲストとして凛道奈良の会・西口主席師範がスロベニアへ視察・指導に行かれました。

その様子が下記ユキチ師範のFacebookで紹介されています。
https://www.facebook.com/veljko.jukic

 


★<コラム>木下代師範のつれづれ日誌


●北大路(道枢葆光庵)道場=物部道場では、鏡部屋に新たなマットを導入。
以前のマットよりしっかりしており、足の引っかかりが殆ど無く、若干ツルっとしている素材の為か、
床に対して足をふんばり過ぎない&固まり過ぎない練功をしやすい、という点は良いと感じました。

  


●10月17日に少人数で、収穫祭&親睦会なるものを開催しました。
肝心の野菜は写真の通り…。
あまりに少なく、素材を使って料理ということは出来なかったので、欲しい人と分け合いました。

放ったらかしの状況で1つだけでしたが、その冬瓜は非常に立派に成長し、安堵しました。
味噌汁や、麻婆ナスと炒めて食べると、なかなか美味しいと個人的思いました。
  
しかし今年は、非常に暑過ぎでした。
そして度重なる台風により、支柱などが絡まり倒れて、手入れを諦めてしまった影響は大きかったと思います。
キュウリ、ミニトマト、なす、ピーマン、ゴーヤー等…他にも植えましたが、成長もイマイチで、うまくいかなかった…。

キュウリは、かなり早い段階で暑さにより葉が焼けて枯れてしまいました。
ゴーヤーは実はならず…。
あまり収穫出来なかったのは残念でしたが、
まあそれでも、プチトマト・ナスは、何度か少し収穫出来ただけでも良かったか、と無理矢理納得し、
冬・春先に収穫出来るよう次に取り掛かるのでした。

  





★連載企画第十一回「入江師範(凛塾京都の会顧問相談役)レポート」

 京都の会の重鎮であり、他派との積極的な交流など多方面で活躍されておられる入江師範の連載コラム。
内容はお任せです。


前回、「極言すれば現代人の全ての営みは自分から目をそむけ、他者(情報)に依存することである」と書いたところ、
ご反響をいただき、ご質問も受けました。

翻ってみれば、現代人は自分から目をそむけていることに気づかいないどころか、自分を確立し、高めているつもりなのかもしれない。
自己啓発セミナーが大流行なのは、そういう勘違いが多いからなのであろう。

もう一度言おう、役所で入手できる情報は自分とは関係のない他者である。
自分がなぜ生まれてきたかもわからないまま、戸籍に記載されている生年月日や姓名を真に受けている。
それは社会という制度の中での便利ツールに過ぎない。学歴や称号も社会制度の中での便利ツールに過ぎない。
そんなものに安住したり、こだわったりしてはならない。
学歴や称号、知識、経験に価値があるとしても、それは「過去」に属する。今の私とはもう関係がない。

それを教えてくれるのは武術である。

まず、知識としていろんなことを知っているのは先生としては良いかもしれない。
しかしいろいろ知っていても自在に動けないと、わかってないけど動ける人に後れを取る。
そう、知識、経験、感覚は後れを取ることになりやすい。したがって、稽古の意味はつねに「今」にあることである。

実は先端科学の世界でも follow the rules から go with the flowに関心が移りつつある。
「波乗り」とか「気」というような表現で言語化が試みられている。
もちろん、言語もまた固定であり、過去に属する。
仏教では「父母未生以前の自己如何」が問われる。「武」において問われているのもまさに本来の面目である。稽古はそれを問う機会であろう。



 次回(2019年1月号)に続く



●凛道実技紹介<第16回>

 <円容・番外編「双輪」「落月」と、形<公相君>の「継手」>

 前回で円容の形(円臨、円旺)を終えましたが、あえて第13回の「双輪」「落月」の分解解説を先送りにしていました。
「双輪」「落月」は、凛道の形<公相君>の中にある「継手(つぎて)」と同じ柔法の技になるので、
今回は「双輪」「落月」と「継手」の分解解説と共に、形<公相君>の紹介をします。

 双輪、  落月   

 「双輪」「落月」と「継手」は、形の分解自体が同じ技になっています。
相手の突きを前手で触れて誘導し、後ろ手に継ぎ換えて相手の手首を取り(双輪)、
前手で相手の肩関節または肘を取ります(落月)。

注意点としては、受け(写真左から3番目)のときに、相手の突きを前の方で受けますが、
自分の体ギリギリで受けると(写真一番下)
突きが自分に差し込んできて、受けるのが苦しくなるので注意しましょう。


分解 
  

   


受けの悪い例





形<公相君>の「継手」は、動作としては以下のようになります。

継手     


では凛道の形<公相君>の解説をしましょう。

<公相君>は、凛道空手相伝目録の「亀伝(築基必修)」
(「築基必修」とは、基礎を築き必ず修める内容となってます)の中にある
「玄武の拳」(「玄武」とは<四神>の内の一つで、<武>のもっとも<玄>

・・・「老荘思想」でいう天地万象の根源・・・となるものと解釈できます)に配置されています。
「玄武の拳」には、<公相君>と<征遠鎮>が配置されていますが、
糸東流空手道の二つの大きな系統である首里手(糸洲安恒先生系)からは<公相君>を、
那覇手(東恩納寛量先生系)からは<征遠鎮>を、
凛道宗師(廣川弘師範)は選択されたのだろうと推測されます。

<公相君>で印象的なのは、
「立功」(立って行なうエクササイズ)の中の<龍相>を基にした動きが入っており、
また「円旺(円容旺)」の中の技の表現を少し変えたような動きも入っていることです。



★夏に続き秋季武道交流会が開催されました(小嶋・記)

会場が押さえられないため、しばらく中断していた京都スポーツ徒手武道交流会(武学館・藤原館長主催)が、
8月に続き10月14日(日)こども体育館で開催されました。
少年部は武学館やフルコンタクト系会派などから、一般部は武学館の皆さんはじめ、複数の流派から参加されました。

藤原先生から毎回ご案内をいただいており、今回は午後開催だったので久々に参加できました。
一般部は交流組手が始まる前に、参加者がそれぞれの形を披露しました。
各流派の考え方が見れて勉強になりました。

交流組手は主にライトコンタクトかセミコンタルトで行なわれました。
ここ最近多忙のため、ロクに練習もせず参加したので体は思ったように動きませんでしたが、
皆さんにお会いできて楽しかったです。また都合がつけば参加したいです。



面を着用しライトコンタクトで、主に背中と金的以外はフリーでした

  






<京都の会 行事予定>

*凛道京都の会忘年会は12月の予定、新年会は1月の予定です
(詳細が決まりましたら、この月報に追加記載します)

 <次回号の予告>

*京都の会 会員レポート
*入江師範の「武術雑感」(第13回)
*凛道実技紹介(第17回)・・・「貴妃功(貴妃三式)」
(あくまで予定です。変更の可能性あり)



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    練功着に普段着にと実はひっそり活躍しているオリジナルグッズ・凛道T。
  季節を問わず大活躍です。この機会にぜひ!
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   色: 白・若竹・桃

  

★次回の更新は2019年1月1日の予定です★

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