京都の会だより

2018年9月号
8月28日更新
9月2日追記




★<コラム>木下代師範のつれづれ日誌

6月24日(日)は、恒例 奈良から佐藤先生が京都・道枢葆光庵(物部道場)へ、一日指導に来られた日でした。

 丁度、偶然にも四国・愛媛県から宇都宮さんが所用で京都へ来られるということが数日前に分かり、
1年半ぶり位でしょうか、久しぶりに再会することが出来ました。

宇都宮さんは午前中のみ凛道練功会に参加、型は主に羅天の復習&気功の小周天・日常功など練功した後、
道場で佐藤先生&宇都宮さんを囲んで昼食を皆でそうめんを食べながら、楽しいひと時を過ごしました。
翌日の晩は、参加できるメンバーが少人数となりましたが、道場で宇都宮さんとミニ食事会を開催しました。

 
宇都宮さんは、旦那様のベンジャミンさんと愛媛県で宿・喫茶・イベント企画など提供されている【おめぐり庵】のオーナーです。

 愛媛県へ活動拠点を移す前、京都市在住の頃とあるイベントがきっかけで縁が繋がり、次第に日曜の練功会に参加されるようになりました。

 感性豊か・知性もあり行動力抜群の宇都宮さんですので、愛媛県へ戻ることになった経緯も驚くスピードであったと記憶しています。

 何よりうれしかったのは、京都凛塾の存在自体に色あせることなく好感を持たれていて、
お忙しいのに忘れずに約束通りに、こちらに足を運んでくれて貴重なひと時を過ごせたことでした。

 

 今回は、練功・食事風景など、写真撮影をすっかり忘れていたので、文字のみとなりましたが。。。

 京都より、宇都宮さんの健康と幸せ、活躍をお祈りするとともに、また再会出来る日を楽しみにしています。
ありがとうございました。



——-小松原道場 畑便り——-


 今年の夏は、無慈悲な暑さだったことと、自宅から離れているため、
元々週に一度位しか小松原道場での畑作業は出来ないところが、去年の半分以下と なってしまいました。
また、あまりの暑さで作物の育ちもあまりよくありませんでした。特にキュウリは殆ど出来ませんでした。
ただ、写真は撮っていませんが、8月にはプチトマト・ナスは何個か収穫でき、
先週は立派な冬瓜が3つほど出来たので、練功会に参加されていて欲しい方にもらっていただきました。
冬瓜を植えたのは初めてで、その上あまり畑作業をしていないにもかかわらず、ちゃんと出来ていて嬉しく思いました。
土の性質も良く、冬瓜自体が暑さ等に強かったからなのだろうなあ…と。
 
一番大きく育った冬瓜のみ写真撮影しました。

暑さが収まってきたら、また畑作業再開、というところです。


★合宿のお知らせ★(済

 今年も奈良生駒の「元山上口 千光寺」にて合宿が行なわれます。
一日だけ参加も出来ますので、是非ご参加下さい。
参加申し込みは奈良の会・佐藤師範までお願いします。


☆日時 : 9月1日(土)午後1時~9月2日(日)午後5時(1泊2日)

☆場所 :千光寺ユースホステル
℡:0745(45)0652
〒636-0945生駒郡平群町鳴川188 
近鉄生駒線「元山上口」駅から徒歩で約1時間、
「東山」駅から徒歩で約40分

☆参加費:  大人10,000円  
         小人・学生7,000円
       (1泊3食付)

☆持ち物: 道衣(ジャージ等でも可)、洗面用具、
着替え、水着(滝に打たれる方)、凛學冊子、筆記用具、
般若心経写経(写経された方だけで結構です)


              





★連載企画第十回「入江師範(凛塾京都の会顧問相談役)レポート」

 京都の会の重鎮であり、他派との積極的な交流など多方面で活躍されておられる入江師範の連載コラム。
内容はお任せです。

スポーツ界でまたまた不祥事が発覚した。
全日本剣道連盟の居合部門で八段範士の資格審査に不正があった、「高潔な人格」は金で買えることが発覚したのだ。

 その背景にある根本原因は自分自身への関心がなく、他者に自分を預け、依存していることにあり、日本の教育制度とも深く関係している。
社会では「XX大学卒業後米国で博士号取得」などの学歴がものを言うのかもしれない。
これは「人」を見る努力の省略であり、怠慢であり、制度への依存である。

 しかし武術の立会において、「
XX流を長年修行し、名人XXから直伝を授かった・・」など御託を並べてもあっという間に切り捨てられてしまう。
ただし、立ち会う両者が同じ仕組みの中にいて、御託を信じている場合には、無理や力づくが成立する。 
 
したがって、武を学ぶ者にとって重要なことはこのような癒着に気付き、制度、称号、概念さまざまな御託から解放され自由になることである。

 ところが現代社会に生きる我々、すなわち肚腰がなく、足が地についていない(自信がない)我々にとって自分に目を向けることは非常に難しい。

現代人が一番恐れているのは自分に目を向け、自分を知ること。
自分に関するすべてはお役所の情報にまかせ、自分が何であるかを尋ねようとせず、感覚や経験といった過去に依存しゆるみきっている。
極言すれば、現代人のすべての営みは自分から目をそむけ、他者(情報)に依存することにある。

全日本剣道連盟の不祥事などは枝葉の問題で、根本は人が自分から目をそむけていることにある。(「汝自身を知れ」 ソクラテス)



 次回(11月号)に続く



●凛道実技紹介<第15回>

「曼手」、「竜拳」、「封輪」、「十字手」

形では<配弄>から逆突きを2回行なった後、
左右の前腕を体の前方で、内から外へ交互に回しながら一歩下がります。<曼手>

曼手  

分解は両手を左右交互に内から外へ、相手の連突きに合わせ回しながら受けます。
最初は受けですが、そのまま受けの回転を止めず相手の顔へ出していけば攻撃に変わります。
慣れてくると比較的使いやすく、効果的な技です。

分解     


 形では<曼手>の後に一歩下がり、猫足立ちから右手甲を中段へ上げ(左手は中段に)→
次に右掌を下に下ろし(左手は上段)→右拳を前に飛ばし素早く胸の辺りに戻す。<竜拳>

竜拳    


続いて左足を左45度に出し左猫足立ちになり、先ほどと反対向きの<竜拳>をします。

分解は片手で攻防を行ないます。
まず相手の上段突きに対し手甲を上げて受け、次に中段突きに対して掌を下ろし受ける。
そこから相手の顔に拳を飛ばします。(写真左端から順に4枚目まで)
形の分解はここまでですが、分解組手ではここから相手の出方を伺い、
隙あらば下段・上段と追撃します(一番右の写真)。

  分解    



<竜拳>の後、左側方に左足を踏み出し、下から左手甲が上段に上がってきて四股立ちになり、
中段にある右掌を少し前に出し左手の下に隠れるようにします。(竜拳の写真左端)

分解では相手の突きに触れた手(基準)の下に隠れるようにします。
この触れた手に隠れる感じは円容臨(円臨)の「漕手」と似ています。

     

形ではこの後、体の重心が前に倒れていきながら、
手は上から下の縦円を描き、右足→左足と送って四股立ちで止まると同時に、
左手の中段貫手が決まり残心をとります。<封輪>


封輪   

分解は相手の連突きに上から下の縦円を合わせて、中段に抜手を入れます。

分解   


封輪から残心をとった後、右手は上、左手は下からの<雲手>の動きから、
右足を寄せて肩幅に立ち、胸の前で手を重ねて<十字手>、
呼吸とともに静かに下ろしていきます。<収>

   


以上で円容旺(円旺)の形を終わります。

<次回は円容・番外編「継手」と、形「公相君」の紹介になります>

 




★猛暑の中、久々に武道交流会が開催されました(小嶋・記)       

しばらく中断していた京都スポーツ徒手武道交流会(武学館・藤原館長主催)が、8月5日(日)こども体育館で開催されました。
 最近は多忙のため、途中からご挨拶に行った程度で参加はしませんでした。
会場は猛暑の中、選手の皆さんが代わる代わる何回も対戦をされていました。
久々にお元気そうな皆さんとお会いでき、また時間が出来るようになったら参加できるようにしたいです。


会場は熱気に包まれていました

武学館の方々と再会


<次回号の予告>

*京都の会 会員レポート*入江師範の「武術雑感」(第11回)
*凛道実技紹介(第16回)・・・「継手」、形「公相君」
(あくまで予定です。変更の可能性あり)




※※凛道Tシャツ・引き続きプライスダウンで販売中。一枚2000円 → 1500円!
    練功着に普段着にと実はひっそり活躍しているオリジナルグッズ・凛道T。
  季節を問わず大活躍です。この機会にぜひ!
   お求めは小松原道場・道枢葆光庵(物部道場)にて。


   サイズ: S・M・L・XL
   色: 白・若竹・桃

  

★次回の更新は11月1日の予定です★

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