京都の会だより

2018年7月号
6月29日更新

★合宿のお知らせ★

 今年も奈良生駒の「元山上口 千光寺」にて合宿が行なわれます。
一日だけ参加も出来ますので、是非ご参加下さい。
参加申し込みは奈良の会・佐藤師範までお願いします。


☆日時 : 9月1日(土)午後1時~9月2日(日)午後5時(1泊2日)

☆場所 :千光寺ユースホステル
℡:0745(45)0652
〒636-0945生駒郡平群町鳴川188 
近鉄生駒線「元山上口」駅から徒歩で約1時間、
「東山」駅から徒歩で約40分

☆参加費:  大人10,000円  
         小人・学生7,000円
       (1泊3食付)

☆持ち物: 道衣(ジャージ等でも可)、洗面用具、
着替え、水着(滝に打たれる方)、凛學冊子、筆記用具、
般若心経写経(写経された方だけで結構です)


              


 

★「第15回凛道京都の会 演武祭」無事終了
              


開演前、今回参加の皆さん集合写真

5月27日(日)午後2時より道枢葆光庵(物部道場)で、凛道京都の会の演武祭が開催されました。
入江師範、物部師範、京都の会の会員と、
第1回野外演武祭(平成13年、小嶋参段宅ガレージで行なわれた)に参加された他派の渡邊弐段が、
空手拳士のご子息・虎太郎君を伴ってゲスト参加されました。

  

   

  

   
  
京都の会、会員による演武の数々。日頃の練功の成果を発表しました


 今回ゲストの渡邊さん親子

今回のゲスト、渡邊弐段は大会に出て活躍する息子さんの見識を広めるため、
演武祭についての問い合わせをいただき、参加していただきました。 


演武祭の後は奥の部屋で持ち寄り宴会、親睦を深めました。



また来年、今年よりもレベルアップ出来ているよう頑張りましょう!





★連載企画第九回「入江師範(凛塾京都の会顧問相談役)レポート」

 京都の会の重鎮であり、他派との積極的な交流など多方面で活躍されておられる入江師範の連載コラム。
内容はお任せです。

月間秘伝 3 月号に初見宗家所蔵「糸東流流祖・摩文仁賢和の遺品」が公開されている。
先師は東京で上野貴先生と交流され、相互に研究を深められたと聞いている。
上野先生は天神真陽流柔術の免許皆伝であり、北京市で少林北派拳法を習得しておられるので、
交流の中で好奇心旺盛な摩文仁先師が中国拳法も学ばれたことはこれらの遺品を見ても間違いない。

 1972年の日中国交正常化に伴い、中国武術団が来日し、さっそく廣川先生に連れられて扇町体育館に演武を見に行ったものである。
この演武を見たことで廣川先生の研究心に火がつき、摩文仁先生の動きの中に含まれていた元素成分があぶり出された。
ご承知のように、伝統武術には言語や数値による伝授という方式はなく、まさに體と心で受けるものである。

 廣川先生も摩文仁賢和の前で、サンチンを繰り返すのみで、もうこれまでかとあきらめかけたときに、
稽古相手にしてもらい、さんざんに投げられたと聞く。伝授とはそういう経験に他ならない。

 話を戻すと、中国武術団の演武を見たことがきっかけで、
少林拳、太極拳、形意拳、螳螂拳などの要素が明らかになり、形の中に融合されるようになった。
こういうことは知識として持っているだけでは不十分で、自らの足で訪ね歩き、経験して検証してみなければならない。

 それが摩文仁先生や廣川先生が歩まれた道である。
 


 次回(9月号)に続く



●凛道実技紹介<第14回>

「分車」、「海底針(かいていしん)」、「配弄(はいろう)」>


形では<扇拳>を2回行なった後、左右の前腕を体の前で内から外へ回しながら、
猫足立ちで左足ー右足ー左足と前に進み、左足が前に出たら右手を下から前へ放り出します。



<分車>

    

分解は、相手の連突きに合わせ内から外のへ手を回しながら受けます。
受けの回転を止めず半身になりながら、片方の手を前に出して相手の顔へ当てにいきます。

分解   

 

 形では<分車>で前に出した右手を顔の前から体の中心線に下ろしていき、
水月の前にある左掌と重なります。
重なった両手で股間の間に潜りこむように下ろしてから、
上体を起こし、左手は額の高さに、右手は前に出します。

<海底針>

  

分解は片手を掴まれた場合と両手を掴まれた場合がありますが、
ここでは片手を掴まれたパターンを紹介します。
手首を掴まれたのを無理に解こうとせず、
両手を重ねて前方の地面にある物を取りにいくように手を出していき、
相手のバランスが崩れたところで上体を起こし、
前の手を出して引っ張られてきた相手を崩します。

分解  

 

                            

 形では<海底針>から、演武線の正面方向に右手で合気をしながら、
右手と右足が一緒に演武線の正面を向き左手横受けー左三戦立ちになります。
そこから右手を前に出し合気しながら、
左引き手ー左盗み足をして左45度に右手で合気し方向転換、
左横受けー左三戦立ちになります。

 そして右手合気ー左手横受けを繰り返し<配弄>、
右足を一歩進めて右手を前に出し右三戦立ちー左逆突きをして、
突いたときに右掌を左腕に当てます。
左逆突きの後、右掌が左前腕から拳の方へなぞって上がっていき、
右横受けー右三戦立ちになります。

 今度は右手を引き左手合気ー右盗み足をして、
合気している左手と左足を右45度に方向転換し、
演武線の正面に戻り右三戦立ちになります。

 左手合気ー右手横受けを繰り返しながら<配弄>、
一歩進み左三戦立ちー右逆突きをします。
突いた瞬間、左掌を右腕に左手に当てます。

 <配弄>
      

分解は相手の一本目の突きを合気ー横受けしながら盗み足をします。
二本目の突きがきたときに盗み足にも重心を移し、
その位置から横受けした後に攻撃に入ったり、制圧したりします。
<配弄>の「弄」は「弄ぶ=もてあそぶ」であり、
相手の突きを先に先に合気して弄ぶように捌いていきます。

分解   




<次回は曼手、竜拳、封輪になります>

 





<凛塾行事予定>

*9月1日(土)、2日(日)に奈良生駒「元山上口 千光寺」にて凛塾合宿 
お申し込み、お問い合わせは奈良の会・佐藤師範まで 



<次回号の予告>

*京都の会 会員レポート*入江師範の「武術雑感」(第10回)
*凛道実技紹介(第15回)・・・円容旺(円旺)最終回
(あくまで予定です。変更の可能性あり)




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★次回の更新は9月1日の予定です★

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