京都の会だより

2018年5月号
4月25日更新



★京都の会 演武祭

今年の演武祭は、以下の日程で行なわれる予定です。
見学、飛び入り演武歓迎です。

5月27日(日) 午後2時より
道枢葆光庵 (物部道場:京都市北区小山東元町1)にて

(地図は当ホームページの「各練功会案内」をご覧下さい) 

終了は午後4時頃を予定
      

 
昨年行なわれた演武祭の写真

*自転車、バイクの駐輪はできますが、駐車場はありません。
車で来られる場合は近隣のパーキングをご利用下さい
*演武祭のお問い合わせは、木下代師範までお願いします。


 

  ★悠輝塾・ユキチ師範来日。京都と奈良で練功参加

スロベニア空手道場「悠輝塾」のユキチ(本名VELIMIR Veljko JUKIC)師範が、
高弟の「悠輝塾」Branko四段と共に4月6日(金)に来日。
4月10日(火)まで道枢葆光庵(物部道場)に宿泊し、奈良と京都の練功会にそれぞれ参加されました。

写真は4月8日(日)道枢葆光庵で撮ったものです。この撮影後、加藤さんと黒田初段もやって来ました。

     

佐藤師範(左)指導のもと、「悠輝塾」ユキチ師範とブランコ四段(中央)も練功に参加

折りしもこの日は、当ホームページで連載している「凛道技法紹介」の
特に今月号の「円容旺(円旺)」の技法は名前が付いてない技の連続だったため、
監修されている佐藤師範は宗師の残された数々の資料を見直しながら、名前を当てはめるのに悩まれていました。
そこで道枢葆光庵にて京都の会顧問相談役の入江師範にご意見を伺いながら、
物部師範も交えて技法名の整理編集を行なうことになりました。

原型である「円容拳」の後半部分が円容旺(円旺)になっていく過程で、名前が無いままの技法が増えていきました。
凛道には「柔法二十八法」があり、こちらに出てくる技法がいくつか形の中に見受けられます。
ホームページの技法紹介を機に一度整理しようとされる師範の方々に、熱い思いが感じられます。

   


師範の先生方による技法名整理編集の後で。

物部師範(左)とユキチ師範(真中)

    

 また後の雑談タイムにも、入江師範は合間に小嶋参段を相手役に
技法説明のレクチャーを行なう一幕もあったりと、楽しい時間を過ごしました。




★物部師範コラム 

奥伝「気(融合)」

廣川先生の指導の中で摩文仁先生は「そこ」と思った瞬間に、拳がそこにあるとのお話伺ったことがある。
頭の中での意識と身体動作が同次元で展開するのではと推察されます。

凛塾の空手の身体動作の基本として「眼、手、身、足」ということを教えます。
先ず「眼」とは意識が動き、二番目に手が動き、三番目に身(胴体)が動き、最後に足が動く。
初伝、中伝の段階であれば順番に連動して動く感覚ですが、
奥伝の段階では、身体全体がほぼ同時に動くような感覚に近いと思われます。
身体内の筋肉が正しい位置にあって、筋肉が踵から上部までが繋がり、呼吸と身体が合一し、「心・気・体」が融合し、
身体の中心であるお腹から動く感覚がうまれれば可能ではと、個人的には考えています。
お腹を引いてお腹で手を動かし、お腹で足を動かすことが重要だと思います。
そのための練習方法は、力を抜いて行い、意識をもって動き、ゆっくり行い、
陰陽を円を運ぶように動き、融合に近づくことが肝要かと思います。





★連載企画第八回「入江師範(凛塾京都の会顧問相談役)レポート」

 京都の会の重鎮であり、他派との積極的な交流など多方面で活躍されておられる入江師範の連載コラム。
内容はお任せです。

 武術の起源には闘争がある、
相撲の起源は、野見宿禰が出雲より大和に呼び寄せられ、天皇の御前にて、当麻蹴速と相撲を取り、蹴り殺してしまった故事だとされる。
しかし野見宿禰は殉死を止めさせるために埴輪を考案したとされている。
生々しい闘争を経験したものが 自己の中で折り合いを付けるために武術へと昇華させたのかもしれない。
この経験なしに武術、すなわち術としてこれを習得する場合はどうだろう。
術である限り体系化し、共有し、管理しようとするだろう。

いま、相撲界やレスリング界で起きていることは、生物学的に言えば、個体発生無しに系統発生しようとしているようなものだ。
自己を管理しようとする者は必ず他者を管理しようとする。
管理、支配という暴力が自己に、そして他己に向けられるのは避けられない。
私たちの怒りの根は自己をコントロールしたいという欲望にある。
天命を信じ、神にお任せする風土では自殺はまれである。
私たちはもっと 任せきって生きていけばよいのではなかろうか?
 
 

 次回(7月号)に続く



●凛道実技紹介<第13回>


<入身投、捲風(せきふう)、裏円、双輪、落月、手刀、扇拳>

形では「まぶし」の後で右足を引きながら、両手を体の前で交差し、
左足を前に出しながら両腕は円を描き肩の高さで輪を作ります
(このとき、右手は左手の上に重ねます)。
<入身投>

入身投   

分解では相手の突きを払手で流し、その手を下から上へ輪を描き前に出ながら、
相手の顔へ被せていく様に崩していきます。
このとき被せない方の手を、相手の腰に添えると倒しやすくなります。

分解    


形では次に、右腕ー左腕の順で後ろへ放り出し、右足の重心を移したあと、
右腕が2回、回転する間に左足を後ろへやり猫足立ちになって、
左手は手の掌を地面に向けて自分の体より少し後ろへ、
右手は横打ちの様にして自分の体の中心へ持っていき、一瞬収まった後、
右足ー左足の順で前に進みながら両腕は右ー左と円を描き、右腕は払いの様な形になり、
左掌底は相手の方を観るように向けて収まります。
<捲風(せきふう)>
 (この一連の動作は直伝でないと分かりにくいと思われます)

捲風   


次に左手ー右手と円を描きながら左足を盗んで前に進み、左手は額に右手は掬い受けをしてから、
右足で前蹴りをした後に左手を下ろしながら右手で裏拳を打ちます。
<裏円>

裏円  

分解は相手の二本突きに対し、一本目を掬い受けしながら中段前蹴り、
二本目の突きに対して手の上下を入れかえ裏拳を打ちます。

分解  

形では<裏円>の後に後ろ足を引き、
肘を中心として両手を同時に回転させながら四股立ちになり両腕を平行に収めます<双輪>。

続けて右手で揚げ受けのような動作から掛け手執(かけてとり)をし下ろしてきて、
右手に左手を当ててから猫足立ちになり両手を収めます<落月>。

双輪     落月 

 分解では相手の突きを合気で流し、継ぎ手にて肩と手首を取り柔法で関節を決めます。 
形で手刀を下の掌に落とし両手を開く<落月>は、肩関節を取ったことを表現しています。
(この技法の分解は「公相君」の形にもあります。
11月号で「公相君」を紹介する予定ですので、その際に解説します)

形では転身して反対側に手刀猫足立ちとなり、
<まぶし>から<落月>まで先程と左右反対向きの動作を行ないます。
「落月」まで終わったら転身して反対側に手刀猫足立ちになり<手刀>、
「扇」の動きから右の拳を飛ばしていきます。
そして再び「扇」の動きから一歩進んで猫足立ちになり、今度は左の拳を飛ばします。<扇拳>

扇拳  

扇拳の分解は上段突きに対し、扇の動きで円を描いて相手の突きを流し、
その軌道から突きを飛ばします。

分解   

<次回は「分車」「海底針」「配弄」になります>



<行事予定>
*5月27日(日) 午後2時より道枢葆光庵(物部道場)にて
 「京都の会 演武祭」 見学、飛び入り演武歓迎 

<次回号の予告>
*京都の会 会員レポート
*入江師範の「武術雑感」(第9回)
*凛道実技紹介(第14回)・・・円容旺(円旺)5回目

(あくまで予定です。変更の可能性あり)

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★次回の更新は5月1日の予定です★

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