京都の会だより

2018年3月号
3月4日更新


新年会レポート木下代師範・記 

 今年、凛塾京都の会の新年会は1月12日(金)夕方に小松原で、
1月21日(日)は道枢葆光庵で夜に、それぞれ行われました。


北大路道場便り

毎年年末か年始に開催する山登りは、日程の調整がつかず断念。
しかし、忘年会&新年会は、小松原道場で学習されている中国語勉強会の方達と合同で開催しました。
忘年会は、おでん。



新年会は参加者のリクエストで、トマト鍋。
トマト鍋を初めて食べるという方が多数でした。私もその1人。食べてみると、意外に美味しかった。

宴会の最中に空手の型演武。
特に小西代師範の着物での演武は、新鮮でした。動いても着崩れ無し、お見事でした。
さて、最近の北大路道場での研究では、着物を来て生活していた昔の日本人は、
仙骨呼吸が出来ていて無駄な動作が少なく腰も軸も定まっていたとか…。
着物で演武、着崩れ無しだったのを見ると、繋がる部分があるなと思いました。

 

★ニューフェイス紹介 

 小松原と道枢葆光庵で練功する新会員を紹介します。
まず一人目は、一昨年秋にチラッとホームページに登場していた加藤さんをあらためて紹介します。
そして新規入会の高田さんも紹介します。
加藤さんは若く見えますが二児のパパ、高田さんはボランティア活動でも活躍されている方です。
お二人とも物部師範の下、練功に励んでいます。

 ではお2人のコメントをどうぞ。

 

物部先生、木下先生に教えを乞いにきています。
形だけでなく、身体の使い方、気の使い方を教えて頂き、毎週リフレッシュしています。
宜しくお願いします。 
高田67歳。
リタイヤ後、昨年から小松原で健康のため、参加させて頂きました。
全く進歩が見られませんが、生きている間には少しは上達したいと思っています。
よろしくお願いします。

 

 

 

★凛塾の表札、宗師のご子息・憲司さんへ(佐藤師範・記)

 昨年の12月の大阪月例会において、嵯峨芸術短期大学・凛道空手部のOGの方から「凛塾」の表札を預かりました。
ヒノキの表札の板に「凛塾」の文字が彫りこまれているもので、廣川弘先生が生前にその方に作ってくれるよう依頼をされていたとのこと。
私自身もそういった依頼をされていたことは全然知らなかったので、時空を越えて先生の存在をあらためて感じた次第。
先生のご子息の憲司さんにお渡ししました。

 この立派な表札です




★上村空手道場「新春合同初稽古会」に参加(小嶋・記)

 小雪ちらつく正月の1月3日(水)、西京極の葛野(かどの)小学校体育館で上村道場(道主・上村師範)主催「新春合同初稽古会」が行なわれました。
地元葛野での開催で、お誘いがあり参加しました。寒さに負けず、ちびっ子達の気合いで熱を帯びていました。

 上村先生(当ホームページ「この人」で紹介)と親交のある能崎先生(京都市空手道連盟理事長、全日本空手道連盟七段)に来ていただき、
上村道場の皆さん、武学館館長・藤原先生と武学館の皆さんが参加されました。
今回の内容は、能崎先生による全日本空手道連盟の指定形講習。
指定形の指導を受けると、競技の採点に細かいポイントが多々あり、
同じ平安弐段や征遠鎮でも凛道と違っており、競技に出る場合にわか仕込みではダメで、
それ専門の練習をみっちりしないと対応できないと、あらためて感じました。

 


右から上村先生、能崎先生、藤原先生

野崎先生(前列)のレクチャー

 
稽古会の様子。少年部の皆さんの気迫で寒さもなんのその 

 
今回は上村先生から師走間近に、年始早々葛野小学校の体育館が借りられないかとお話しがあり、
急なことでしたが葛野スポーツ団と会長のご好意で体育館を使用できました。
上村先生は今後不定期で、ここ葛野小学校の体育館を使用して上村道場の特別練習会を計画されるそうです。
久々に武学館・藤原先生ともお会いし、今後の展開として、もし葛野小学校の体育館が半日借りられることがあれば、
しばらく休止状態となっている「西日本徒手武道交流会」の復活をしたいですね、と話をしました。

 



★物部師範コラム 

中伝「呼吸」

 初伝の練功で筋肉がコントロール(筋肉の縮みへの体感)出来るようになったら、次の課題の「呼吸」へと進みます。
「呼吸」といっても体腔圧(息を吸うときに横隔膜が下がり、胸が膨らみ、吐くと元の状態に戻る)、
自律神経(吸うと交感神経が働き、吐くと副交感神経が働く)、
呼吸の間隙(息の吸いと吐くの間の瞬間)等いろいろな視点がありますが、
今回は体腔圧について個人的な私見を述べたいと思います。

一般的には「腹式呼吸」がよく話題にのりますが、武道的には腹式呼吸より「密息」の方が良いと考えています。
その理由は相手に対して自分の呼吸が読まれにくいし、胎内の気の流れもより循環します。
「腹式呼吸」は息を吸うと下腹が膨らむのに対して、密息は仙骨が膨らみます。
実際は腰腹等量で仙骨と下腹の両方が均等に膨らみますが感覚的には仙骨だけが膨らんだ感じがします。
具体的表現すると、息を吸う時は肋骨を絞めて縦に深く吸い込み、仙骨を膨らます意識で行い、
息を吐くときは尾骨を丸めて背骨を伸ばすことに意識をもって行います。
その結果として背骨の中に通っている脊髄(神経の束)が活性化して、
脳からの指令が胴体、四肢に素早く行き渡り心身一如の状態が実現できると考えています。
その基盤として姿勢は重要で、詰まりのある立ち方では上記内容は中々至難の技だと思います。
立ち方について簡単に記すと踵重心で、腰は平たく(反り腰×)骨盤は丸めて、お腹を引き、上半身の力は抜き不安定な感じで立つ。
(正しい姿勢での不安定な感覚は身体に「芯」がうまれ、身心の「円転滑脱」の境地が実現する)
 
形をやる場合も組手を行う場合もどちらも、正しい姿勢と密息を行えるようになって奥伝へと進まないと、
奥伝は絵にかいた餅となり実際には味わえないと思います。





★連載企画第七回「入江師範(凛塾京都の会顧問相談役)レポート」

 京都の会の重鎮であり、他派との積極的な交流など多方面で活躍されておられる入江師範の連載コラム。
内容はお任せです。

 
ナイファンチと詠春拳
糸東流拳龍会ではナイファンチを習ったことがないのを不思議に思っていましたが、
月刊「秘伝」
2018 2 月号の特集を読んでその経緯の一端を理解することができました、
一言でいえばナイファンチのサンチン化です。
本部先生、知花先生、新垣先生等の写真を見ても、どれ一つ同じものはありません。
反対に言えば、どの先生もパーフォーマンスを目的とせず、身体の声に耳を傾けておられるので、
多くの種類のナイファンチが伝えられていることが分かります。

また縁があって葉門系の詠春拳を学ぶことになり、
大陸、香港、沖縄の拳、米国の
JKD アンリミティッドを学ぶ上でのミッシングリングを埋めることができそうです。
(日本凛塾小松原道場では初歩の広東語講座と詠春拳小念頭の自主練も開催することになりました、お気軽にご参加ください。)

70 歳を過ぎても術理を確定することができず、気づきが多くて拡散していくのは自分でも意外なのですが、
やはりこの道には終わりがないようです、切り拓いていくしかありませんね。

 次回(5月号)に続く



●凛道実技紹介<第11回>

<閃作(せんさ)、煌鱗(こうりん)、すだれ・まぶし>

  転身蓄劲   

形では「恕封」の後、上から下へ右手・左手と順に手が動きながら、反対側に転身して蓄劲をします<転身蓄劲>。
そして「分相」の足運びから前屈立ちで左手甲を額に、右手を前方に出していきます<閃作>。

閃作   

ここでは、閃作の分解は相手の1本目の突きを蓄劲で受けた後、
2本目の上段の突きを抑えていき、もう一方の手で攻撃していきます。

分解    


蓄劲から閃作を左右それぞれ1回ずつ行った後、前足を少し引き猫足立ちになり横受けをします。
このとき両掌は上を向きます。
横受けになったら、すぐに前足に重心を乗せながら両手の甲が上に向いて前に突き出し、
素早く引いて手の甲が下向きになり元の状態の猫足立ちになります<煌鱗>。

最初に横受けになったと思ったら、ピュッと手が伸び、次の瞬間にはもう元に戻っている。
この一連の動作を、凛道宗師は魚が泳いでいて反転した一瞬、鱗がキラッと光る様に似ているところから<煌鱗>と名付けられました。
一回目の煌鱗の後、猫足で一歩前に進み左右逆になり、もう一回煌鱗を行ないます。

 煌鱗     

分解では相手の突きに対し横受けし、前足に重心を乗せて手の甲を返し相手の上段を突いて素早く両手を戻します。
二本突きの場合も一本目を横受けして突き出した手が戻ってきた両手が二本目の突きの受けになります。
一本組手の場合は相手の突きに対して相手の上段を突いていきます。
相手の攻撃に対してタイミングが決まれば有効なカウンターになるので、練習する際は攻守ともケガのないように気を付けて練習しましょう。 

分解   


煌鱗を2回行なった後、反対向きに転身して猫足立ちの手刀受け。
次に掌から指先までを使い下から上、上から下と撫でるように手を動かします<すだれ>。
そして手で円を描きます<まぶし(下の右端の写真)>。
どちらも相手の顔面の前でこの動作を行い、相手の様子を見ていきます。
これは技というより心理的に揺さぶりをかける所作です。

すだれ、まぶし   



<次回は「裏拳」他 です>


<凛塾行事予定>
スロベニア空手道場・ユキチ師範、訪日予定(奈良)
 (滞在時期や詳細等はまだ未定)



<次回号の予告>
*京都の会 会員レポート
*入江師範の「武術雑感」(第8回)
*凛道実技紹介(第13回)・・・円容旺(円旺)4回目

(あくまで予定です。変更の可能性あり)


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★次回の更新は5月1日の予定です★

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