2016年7月号
7月1日更新
★恒例合宿のお知らせ★ 山紫水明、心地よい“氣場”の中、それぞれの歩みに応じて錬功していきますので、 ☆場所 :千光寺ユースホステル |
★交換稽古会のお知らせ
7月31日(日)、小松原にて知成会との交歓稽古会を行います。
昨年夏に小松原で行なわれた知成会との交換稽古会を、
今年も7月31日(日)午後1時半より小松原で開催します。
日本凛塾と身体塾知成会との友好交流、研究の場ですが、昨年同様に部外の方も参加されます。
当日の飛び入り参加もできますので、興味をお持ちの方は是非ご参加下さい。
*懇親参加費 2000円
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昨年の交換稽古会。16名が参加しました。
★入江師範のレポート2作を是非ご覧下さい!
当ホームページの扉ページに、京都の会・顧問相談役の入江師範によるレポート2作を掲載しています。
凛道宗師・廣川師範との邂逅からを綴った「廣川先生の思い出」と、
昭和50年代後半に凛道(当時の原題では円容拳)について熱筆された「凛道のススメ」
(原題は「今、何故、円容拳か?」一部、小嶋参段が現代風にリメイクしています)
この2作を一読いただくことにより、凛道の一端をご理解いただけると思いますので、是非ご覧下さい。
小松原で、棒を使っての体捌きを指導される入江師範(チェックの服)
★第12回 小松原演武祭レポ
5月22日(日)晴天の初夏。汗ばむ気候の中、恒例の小松原演武祭が行なわれました。
京都の会会員にとって日頃の練功の成果を発表する場です。
小松原、健康塾、西京極の各会員をはじめ奈良の会からも参加。
他流派のゲスト参加は身体塾知成会から吉岡宗家、
昨年に続き沖縄剛柔流武明会・野津代表と知成会・足立師範が参加されました。
今回は松尾初段(左写真)が弐段、原田初段補(右写真)が初段に、それぞれ昇段。
衛藤塾長より演武祭参加者全員の前で、直接昇段証授与を行ないました。
昇段証を手に記念撮影
物部師範 「武密功」 |
武明会・野津代表 「撃破」 |
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知成会・足立師範 「五十四歩小」 |
入江師範 「法冠」 |
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ベンジャミン氏(健康塾) 居合演武 |
佐藤師範 「円容臨」 |
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知成会・吉岡宗家「身体操作による演武」 |
師範演武の後、沖縄剛柔流武明会・野津代表とグスタブ健初段の師弟コンビで、
沖縄空手の紹介として訓練具(三戦瓶、チーシーなど)の使用法、カキエ、サイファの形と分解組手演武がありました。
凛道、知成会身体操法、沖縄剛柔流の各派友好交流と、それぞれの勉強機会として内容の濃い1日となりました。
訓練具による鍛錬紹介 |
野津代表とグスタブ健初段の「カキエ」 |
今回の参加者全員で記念撮影
・・・では、今回の昇段者のコメントを。
松尾弐段(西京極練功会)
「まだまだ未熟者で弐段と言うのも自分ではおこがましく思うのですが、
最近やっと凛道の奥の深さを少しずつ感じられる様になってきました。
振り返れば色々なご縁や繋がりで現在があることに感謝しております。
これからの目標としては人に凛道の素晴らしさを伝えていけるレベルまで精進を重ね、
生涯楽習していきたいと思います」
原田初段(奈良の会)
「凛塾でお世話になって丸3年、この度、
皆さんのおかげをもちまして初段に認ぜられました事、大変ありがたく思います。
今後とも精進いたしますので、何卒よろしくお願い申し上げます」
●凛道実技紹介<第2回目>
円容臨(円臨)より<敝掌冠(へいしょうかん)、蓄劲(ちっけい)~分相、蓄劲からの裏打ち>
形では前回の径手から敝掌冠になります。
「冠」は前腕を体の前に回転する動きを指します。
分解組手の際、前腕の回転でゴンゴンと打ち落とすような「受け」をせず、
上体を含胸にして耕運機の様に自分の懐へ「飲み込むような感じ」で回転動作(受け)をします。
回転がスムーズなら下の分解写真の様に、流れで相手の顔面を打つことも可能です。
相手の突きをゴンゴンと受けずに含胸で引き込む(飲み込む)ように受けられたら、
強引ではなく自然に肩関節を決めて引っ繰り返すこともできます。
ただ肩甲骨や胸部が柔らかく動かないと、簡単に肩関節はとれません。
形では敝掌冠から後方に体重移動して蓄劲ー分相になります。
「蓄」は字の通り、力を「ためる」。
上体を含胸にし、前の手は二の腕(上腕)で相手の突きに柔らかく触れ(ガツン、とは受けない)「二の腕受け」
もう一方の手は顔の辺りにあり大きいボールを作った様な形になります。
相手の突きの軌道が、つくったボールの中を通るような感じです。
蓄劲から分相につなぐ場合、突いてきた相手の体に蓄劲をして密着し、
上体のうねりと前屈立ちに移る体重移動等を利用し相手を崩していきます。
崩す時のポイントは相手との密着、前屈になったときの前足の位置をどこに運ぶか、等です。
蓄劲から裏打ちにつなぐ場合、一本目の突きに蓄劲で合わせます。
蓄劲は上体の形は上記と同じですが、膝は軽い屈曲をして(蓄)、二本目の突きに合わせて手が上下入れ替わり、
屈していた膝の伸びにより裏打ち(発)を行います。
相手の突きに合わせ膝の屈伸から発する劲を利用し、伸びやかでシャープな裏打ちを放ちます。
下の分解写真の様に裏打ちがきれいに決まれば、直後に肩関節を取ることもできます。
おまけ★原田初段激闘録 <風の巻>
晴天の5月5日(日)、「第39回枚方市空手道選手権大会」が行なわれ、原田初段(奈良の会)が参戦しました。
試合の方は残念ながら2回戦で判定負け、原田初段に勝った相手選手が優勝したそうです。
第1回西京極空手演武会に参加いただいた隆明館・富田館長と黎明館・高橋館長も会場に来られていました。
組手試合の写真。左側(青)が原田初段 左から原田初段、隆明館・富田館長、
黎明館・高橋館長、 松濤館流・亀井師範
*追記・・・ 原田初段は今年の春に、凛道初段だけでなく知成会でも初伝(黒帯)、
全日本空手道連盟公認の弐段と、それぞれ昇段をしています。
さらに介護福祉士にも合格と大躍進中!
<次回予告> あくまで予定です
*小松原交歓稽古会のレポート
*本年度凛塾合宿の案内
*凛道技法紹介(第3回)亮翅、亮翅扇、浪掌
★次回の更新は9月1日の予定です★