京都の会便り

2025年5月号
4月29日更新


★★凛道京都の会 お知らせ★★

   ①各練功会の練功状況  

◎小松原練功会・・・ 各自間隔を取って、形練習と体操などを行なっています。

 ◎西京極練功会・・・ 現在のところ、練功時に換気の励行を行ない、マスクの着用は任意にしています。
施術所を兼ねているため入室時の手指消毒、検温は継続します。
体調の悪い人は参加をご遠慮ください。


②5~6月の予定

*佐藤師範の次回巡回指導予定日: 5月25日(日)、6月22か29日(日)
どちらも午前は10時~12時、午後は2時~5時です

「凛道司」佐藤師範が小松原で指導されます。参加できる会員の方はぜひ!
◎参加費:一律500円/1回

    <日時の変更や他に追加予定が立てば決まり次第、この項で掲示いたします>



★凛道奈良の会 活動報告(小嶋・記)

 凛道奈良の会は、主に第1、3日曜日(月によって変更の場合があります)の午後1時から5時まで、
奈良の若草公民館で皆さん練功に励まれています。
奈良近郊にお住まいで、凛道にご興味のある方はぜひ見学にいらして下さい。

 
ここ若草公民館で練功しています 

凛道で駐車2台可です
 
奈良の会PRポスター
 
練功の様子

なお現在試作段階ですが、「凛道奈良の会」でホームページを作成しています。
まだテスト段階ではありますが、ご興味のある方は一度下記を検索してみて下さい。

              「凛道奈良の会」 Https://sites.google.com/view/rindonara/





★塾生レポート(加藤・記)

★塾生レポート(加藤・記)

Vol.32 春の50km歩破:挑戦の一日と最高の一杯



 今年もやってきました、恒例の「春の50km歩破!」
 朝から小雨が降るあいにくの天気の中、自主開催で仲間を募り、なんと過去最多の33人が参加することに!
 このイベントの勢いを感じさせる、嬉しいスタートでした。

 そして特筆すべきは、今年の最年少参加者がなんと5歳の少年!
 15kmもの距離を元気いっぱい走ったり、ダッシュを繰り返したり、その体力と気力には大人も驚きの連続。
 お母さんはハラハラしながらもその勇姿を見守りながら追いかけていました。
 彼のパワーに影響を受けた大人たちも、負けじと一歩一歩足を進めていきます。


昼頃には雨も止み、快晴に。久々の春の陽射しの下で進む道のりは気持ちよかったものの、顔はしっかり日焼けして真っ赤に。
日が沈む頃にはヒリヒリする頬を触りながら、今年もこの挑戦がひとつの思い出になったと実感しました。

そして何より感動的だったのは、全員がゴールを果たしたこと。それぞれが目標を達成し、喜びの乾杯の声が響き渡る。
乾杯のビールは間違いなく「今年一番」!汗をかいた分だけ、最高の味わいでした。

これからも仲間と共に、この春の恒例行事を続けていきたいと心から思った一日でした。
また来年も、さらに多くの笑顔に会えることを楽しみにしています!


★「あおさんブラブラ歩(ある)記」(第26回)日帰り山ブラ編⑧

◎山ブラ(登山編)【金勝山(こんぜやま)】
… 今回もかなり前の5月に登った滋賀県栗東の「金勝山」(最高峰は竜王山の604.7m)をレポート。
阿星山、竜王山、鶏冠山が連なる湖南アルプスに属し、比較的低山ではあるものの
天狗岩や花崗岩の風化した奇岩や(なかなかの絶景だが、少々すべりやすいので注意!)、
「飛び石を越えて沢に渡る」など見どころもあり、関西版ハイキングのガイドブックに金勝山(金勝アルプスとも)はよく掲載されています。
岩を登ったり(ロープのある所もあり)して見た景色の感想は、確かに見栄えが良かったように思います。

  


朝7時30分頃にいつものように車で迎えに来てもらい、自宅を出発。
午前8時52分頃に現地駐車場に着き、軽くウォーミングアップをしてから9時15分に登山スタート、
だったけどスタートから道を間違い、戻ってきてから9時30分頃に再スタート。
当時のメモから上りは落ケ滝線コースだったようです。


  

9時55分に岩ケ滝、天狗岩に11時5分~25分、そこから11時57分に金勝寺八大龍王本殿を通過して、
正午前に竜王山山頂に到達。個々のトレードマークである、岩の上に乗った岩が印象的です。
見事にいろんな形の岩がありました。さらに進み12時18分で白岩峰へ着。



  

 12時半頃に軽食と小休止、下りは12時42分から天狗岩ルートでスタート。
午後1時48分頃には登山口へ戻り、午後2時頃に無事駐車場着。
登山の難易度は特に強く印象に残っていなかったので、日帰りで通常登っている位だったかな、と思います

  

  

 この岩がトレードマーク



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●凛道実技紹介<第51回>

  

<征遠鎮(せいえんちん) 2回目>  (佐藤師範・監修)


前回で触れた複式で息を吸うところ(2ケ所)について詳細に述べます。

 まずは、両手を下ろしたところから息を吸いながら、
肘の位置はそのままで前腕を動かし【気海】の前辺りでイメージのボールを両手でつくり、
もう一度息を吸いながら肘を上へ上げていくことで両手も上へ上げていき、
手の甲の側が手首の少し突起した骨の部分までひっつくようにする場面です。
このときは複式で息を吸うといっても、明確に2回に分けて吸うというよりは「ス―ウー」と続けて吸うようなニュアンスがあります。
また、動きとして注意すべき点は、肘は上へ上がっていくのですが、
最初に一度体の後ろにいってから前へ出てきて上へ上がっていきます。

次に払いの形(かたち)から、息を吸いながら体を緩めて右手で横受けの形(かたち)になり、
もう一度息を吸いながら掛け手の形(かたち)になる場面です。
このときは「ス―ス―」と明確に2回に分けて吸う感じになります。

……(「編者・㊟」)以上の説明は前回分と今回分の共通の写真解説になります。


それでは、続きの動きを説明していきましょう。

<四股立ち>で左手の貫手をおこなったあと、息を吸いながら右足を「内踵」(踵を内へ動かす)させながら、
右手を回して下ろしていきます。そして、右手から左手へ見えない何かが移ったら、
左足が右足へ一度寄ってきてから形(かた)の正面から左斜め45度の前方向へ出して行くと同時に、
左手は道着の帯の上くらいを左腰の方へ動かしていき、両手を腰の位置に、肘と手首で釣ります
(このとき親指は締めずに人差し指の線は次に出ていく方向に向いています。
また顔は正面に向いています。また、左足は踵が地に着いています)。

次に息を吐きながら左上足を地に下ろしていき、同時に両手を下ろしていき親指を軽く締め、
右足は「内踵」(踵を内へ動かす)して<四股立ち>となります
(このとき、両手の平は向き合った状態よりも少し外へ開いています。また、両手は両膝より外へ出ないようにします)。

   


そして、息を吸いながら肘の位置はそのままで前腕を動かし【気海】の前辺りでイメージのボールを両手でつくり、
もう一度息を吸いながら肘を上へ上げていく(ただし最初に一度、身体の後ろへいってから前に出る)ことで
両手も上へ上げていき、手の甲の側が手首の少し突起した骨の部分までひっつくようにします(体は【含胸】)。

 


次に息を吐きながら小指の方から手を握っていき、両手が離れていって、
体の正面に2枚のイメージの板が斜めにあり(2枚で『山型』になっている)、
その板の上を両拳がそれぞれ円を描くように動いて払いの形(かたち)になります
(ここまでは腕だけが動き、払いの形なので肘は外に貼っています)。

続いて息を吐きながら、胸の【膻中】の辺りを前方へ突き出すようにしていくことで、
両腕は外側に開いていき収まります
(腕を動かすのではなく、身体の動きで両腕の位置が変わっていくようにします。
最後の両拳の位置は.両膝より外へ出ていきます)。

 


次に息を吸いながら体を緩めて、左手で横受けの形(かたち)になります。
このとき右手は左前腕の手前に添えていて、左手は形(かた)の正面の方向へ向いています
(左手で横受けになるときに右手は「合気(あいき)」の感じに動き、右→左のようなタイミングになります)。
そして、もう一度息を吸いながら左肘を【中脘】の方へ引いてきて、両腕が一緒に動いて左肩は内へ入ってきてから、
左肩を前方へ出して左手で掛け手の形(かたち)になります。
このとき右手は【膻中】の前にとどまったままです。

次に息を吐きながら上体をねじっていき、
左手は腰に引いてきて右手は貫手<四股立ち>で足を開いている方向へ出していきます。
最後に体は形(かた)の正面の方向を向いています(それ以上はねじらない)。

     


<四股立ち>で右手の貫手をおこなったあと、
息を吸いながら左足を「内踵」(踵を内へ動かす)させながら、左手を回して下ろしていきます。
そして左手から右手へ見えない何かが移ったら、
右足が左足へ一度寄ってきてから形(かた)の正面から右斜め45度の前方向へ出して行くと同時に、
右手は道着の帯の上くらいを右腰の方へ動かしていき、両手を腰の位置に、肘と手首で釣ります
(このとき親指は締めずに人差し指の線は次に出ていく方向に向いています。
また顔は正面に向いています。また、右足は踵が地に着いています)。

次に息を吐きながら右上足を地に下ろしていき、同時に両手を下ろしていき親指を軽く締め、
左足は「内踵」(踵を内へ動かす)して<四股立ち>となります
(このとき、両手の平は向き合った状態よりも少し外へ開いています。
また、両手は両膝より外へ出ないようにします)。


  


そして、息を吸いながら肘の位置はそのままで前腕を動かし【気海】の前辺りでイメージのボールを両手でつくり、
もう一度息を吸いながら肘を上へ上げていく(ただし最初に一度、身体の後ろへいってから前に出る)ことで
両手も上へ上げていき、手の甲の側が手首の少し突起した骨の部分までくっつくようにします(体は【含胸】)。

次に息を吐きながら小指の方から手を握っていき、両手が離れていって、
体の正面に2枚のイメージの板が斜めにあり(2枚で『山型』になっている)、
その板の上を両拳がそれぞれ円を描くように動いて払いの形(かたち)になります
(ここまでは腕だけが動き、払いの形なので肘は外に貼っています)。

続いて息を吐きながら、胸の【膻中】の辺りを前方へ突き出すようにしていくことで、
両腕は外側に開いていき収まります
(腕を動かすのではなく、身体の動きで両腕の位置が変わっていくようにします。
最後の両拳の位置は.両膝より外へ出ていきます)。


   


次に息を吸いながら体を緩めて、右手で横受けの形(かたち)になります。
このとき左手は右前腕の手前に添えていて、右手は形(かた)の正面の方向へ向いています
(右手で横受けになるときに左手は「合気(あいき)」の感じに動き、左→右のようなタイミングになります)。
 
そして、もう一度息を吸いながら右肘を【中脘】の方へ引いてきて、
両腕が一緒に動いて右肩は内へ入ってきてから、右肩を前方へ出して右手で掛け手の形(かたち)になります。
このとき左手は【膻中】の前にとどまったままです。

次に息を吐きながら上体をねじっていき、
右手は腰に引いてきて左手は貫手<四股立ち>で足を開いている方向へ出していきます。
最後に体は形(かた)の正面の方向を向いています(それ以上はねじらない)。

   


ここまでに「起勢」のあと、左右対称で同じ動きが3回続くのですが、
注意すべきは1番最初の1回目とその後に続く2回目、3回目とは<四股立ち>になるタイミングが異なるということです。

1回目は<四股立ち>になるときに息を吸い両手を腰に釣ってきて、<四股立ち>が定まった状態で両手を下ろします。
しかし2回目、3回目は斜め前に出した足はまずは踵が地に着き、息を吐くときに上足は地に下ろしていき、
同時に後ろ足は「内踵」(踵を内へ動かす)し、またこのときに両手を下ろします。注意して下さい。


この部分の「分解」については、次回に述べることにします。


<次回も「征遠鎮」を予定しています>





<次号予定>

*会員レポート
*凛道実技紹介(征遠鎮・第3回)
*「あおさんブラブラ歩(ある)記」(第27回)日帰り山ブラ編⑨(休止の可能性有り)

★次回の更新は2025年7月1日の予定です★

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