京都の会便り

2024年11月号
10月31日更新
(11月4日つれづれ日誌Up!)



凛道京都の会・お知らせ

①各練功会の練功状況  

※各練功会とも、状況を見ながらの練功活動になります。

◎小松原練功会・・・ 各自間隔を取って、形練習と体操などを行なっています。

◎西京極練功会・・・当面の間、政府のガイドライン変更に合わせ
練功時に換気の励行をした上で、マスクの着用を任意にしています。
入室時の手指消毒、検温は継続します。
体調の悪い方の参加はお断りしています。  


②11~12月の予定


※佐藤師範の次回巡回指導予定日 
11月 24日(日) 12月22日(日)

基本第4日曜日ですが、変更があればお知らせします。
どちらも午前は10時~12時、午後は2時~5時です

「凛道司」佐藤師範が小松原で指導されます。参加できる会員の方はぜひ!
◎参加費 ・ 一律500円

★12月22日の午後は、忘年会の予定です!ご参加お待ちしてます。

<この他、何か予定が立てば決まり次第、この項で掲示します>

  

令和6年度凛塾合宿 奈良生駒・元山上千光寺 (小嶋・記)

 毎年恒例の凛塾合宿が、9月14日(土)と15日(日)に行われ、今年も日曜のみ参加しました。
昨年に続き、愛媛からゲストでお越し下さった角田師範(西口主席師範の古い拳友で糸東流道場主の方)と、
角田師範のお弟子さん・原先生も初参加されました。
この日は円旺(円容旺)の形・分解の組と、組手練習の組に分かれ行われました。

組手練習の組は昨年に続き「笹の露(ささのつゆ)」を主に、西口先生より解説指導。
かなり昔、入江先生に「笹の露」をお聞きしたとき、西口先生に聞くといいとのことでしたので、今回はいい機会になります。
「そこ!」「狙ったら何があっても当てる」(解釈が間違っていたらすいません)、
そこからの一本変化組手、二本変化組手、蓄勁からの組手など解説頂いたのですが、
私のような凡才が使いこなすには、途方もない練習をこなさないと困難だと感じました。後学の指針にします。

 


秋の行事シーズンに、2ケ所で凛道演武

①奈良⇒「若草公民館50周年記念文化祭」での演武 ~凛道奈良の会

10月26日(土)午後から、奈良・若草公民館で50周年記念文化祭が行なわれ、
若草公民館を利用する各グループの発表会がありました。

奈良の会から衛藤塾長、佐藤師範、正内初段のお三方が練功、羅天と円臨(円容臨)の形と分解を演武披露。
大きな拍手を受けました。
余談… コーラスグループの発表の際に、
後ろの席にいた佐藤先生が曲に合わせて歌った歌声が素晴らしい!と、こちらも拍手を受けたそうです。

演武披露された、左から佐藤師範、衛藤塾長、正内初段

 
 京都「デイサービスで演武披露」 ~西京極練功会(小嶋・記)

「敬老週刊」の催しとしてデイサービスで、各曜日に出し物を披露してくれるボランティアを探しておられたので、
9月14日(土)の枠を西京極練功会が引き受けました。



今回は私・小嶋と阿曽さんで(松尾さんは所用があり不参加)30分ほど演武披露をしました。
六当、貴妃功、平安弐段、十八、羅天などの形を披露し、阿曽さんが「六当」の分解組手に初挑戦し、拍手を受けました。
また次回も依頼があれば、引き受けようかなと考えています。




デイサービスで配布された広報誌より抜粋した写真




 

<コラム>木下代師範のつれづれ日誌

凛道空手を習い始めた頃、一番よく聞いていたのは、呼吸に合わせて動くということでした。
それも、唾液がよく分泌するような息の漏らし方、自然呼吸が大事と聞き、習慣化するように努めた記憶があります。

 私の場合は、
入門する前は、特に唾液と呼吸に関して気にも留めていなかったですし、唾液は神液なんだということも知りませんでした。
唾液を良く出そうと思うなら、「口呼吸よりは鼻呼吸」「噛む・話す・笑う」の3つがとても重要だということの他に、
様々な大事なポイントはあるけれども、日常功・三戦などの型をやる時には、

 「口の両端から静かに息を静かにもらすように吐く、任脈・督脈が繋がる接点が、
前歯の裏の歯の付け根で、常につけているようにすると、気が回るから疲れにくくなる、唾液も良く出る」

と、始めに教えていただいたことがとても印象的でした。

習慣化するには一番やりやすいなあと思い、日常生活に取り入れて慣れるように励みました。
それがどの程度、プラスに働いたかは、本格的な検証データを取ったわけではないのでわかりません。

ただ、言えることは、廣川先生から教えていただいた、息を静かに吐くと心が落ち着く=脳が多少休まったような感じがするので、
脳・身体もリラックスには非常に良いんだなと、当時思いました。


高齢者になると、唾液の分泌量は、20代の人と比べると約7分の1に減少すると言われているようですが、
個人差はあるにしても、唾液がよく出るということは、口腔内の良い環境の維持、肺炎や口臭の予防にも繋がるので、
教えていただいた方法は、継続して歳を重ねて行きたいと思っています。



★塾生レポート(加藤・記)


Vol.29 今年の運動
このレポートを書いている10月下旬、今年も残り2か月ちょっととなりました。少し早いですが、今年を振り返りたいと思います。

  まずはスノーボード☆

 2月に約20年ぶりのスノボーに行ってきました。
 学生の頃は冬になるとほぼ毎月、スノボーに行っていたので、身体が感覚を覚えていてくれました♪♪
 まだまだ滑れる❗️
 滑走しているときがめちゃ気持ち良く、爽快感がたまらないです(^^
 しかも、丸一日滑っても、筋肉痛ほぼなし☆来年も行こうと思います。






 4月は毎年恒例の約50km歩破。

 京都の丹波橋駅から大阪の十三まで花見しながら仲間と歩きました(^^
 コース設定から幹事までして非常に有意義な時間でした♪♪
 最年少は中学生3年生でその胆力には脱帽です!いろんな方と話して、あっという間の50kmでした。
 そして、なによりも全員が完歩できて嬉しかったです♪♪
 打ち上げのビールは格別に美味しかったです☆



 5
月は約10年ぶりのウルトラマラソンです。

 今回は100kmではなく77kmで鯖街道ウルトラマラソンを走りました。
 福井県小浜市から京都市まで友人と走りぬきました☆
 練習でも40km走りましたが、77kmはやはり長かったです。
 でも、達成感も半端なく楽しかったです☆
 ただ、胃が揺さぶられて調子崩し、打ち上げのビールは1杯でおわりました()




 6月は先輩に誘われて、高知県にてサーフィンに初挑戦!

 海外の先生ブルースとマットに教えてもらいながらなんとかサーフボードに立って、
 小波に乗るくらいまでは出来ました♪
 丹田に集中して、ウェイクアップして、重心ボードの真ん中に置き、足裏で波をつかむ感覚が最高でした☆

 ただ、最後はウェイクアップの時、上半身がプルプルして、まともに立てなかったです()
 でも、めちゃ楽しかったです(^^



  9月は2年前から始めたSpartan Beast

 新潟県のガーラ湯沢のスキー場を上り、21kmの道のりの中に30個障害物を乗り越える大会です!!
 獲得標高1828m、タイム5h52m
去年よりも約20分早くゴールできました☆
 障害物は22個くらいをクリアできたかな○
 ただ、僕の30分後に出発した60歳オーバー大先輩に途中で追いつかれた時、
 激励の言葉を頂きながら大先輩の体力と筋力に圧倒されました

 大先輩みたいな
歳の重ね方をしようと思いました。
 終わった後はみなさまと祝杯。新潟なので日本酒が美味しく、ポンシュ館で楽しみました☆



  10月は歩破月間みたいになりました。

 まずは約70kmのウォーキング!
 滋賀県大津石山寺駅から出発し、京都の宇治市を通って、大阪のなにわの湯まで歩きました☆
 夜に出発して、峠を越えて、淀川沿いを歩いている時に夜明けを迎えました。
 綺麗な朝焼けをみながら、澄んだ空気を吸って心身がリフレッシュされました☆
 ゴールして温泉に入りスッキリ(^^

 最後はやっぱり皆さんと祝杯の一献☆刺身をたべながら日本酒をのんで皆さんと話して盛り上がり最高でした☆


 最後は10年くらい続けている100km歩破です!!

 今回も愉快な仲間たちと100kmを歩きました☆
 大阪城から出発して、関空連絡橋を超えて樽井駅を過ぎたとこで折り返し、大阪城に戻るというコース。
 暑さ、雨、湿気、寒さと自然の波状攻撃に苦戦しましたが、みんなでワイワイして、乗り越えてゴールしました♪♪
 約24時間、約100km、約15万歩、約3100kcalと、こうみるとなかなかハードかなと()

 ゴール後に軽くハイボールで乾杯wそして、そのまま私はヘロヘロになりながら愛媛に戻りました。


 
こうやって振り返るとなかなか良い運動しているなと実感します。
他にも自転車で100km走ったり、山に登ったり、ゴルフを始めてフルコース回ったりと楽しかったです☆
来年も気を充実させ、身体を練り上げて挑戦していきます♫




          

●凛道実技紹介<第48回>

  
<羅天(らてん) 第8回>  (佐藤師範・監修)

【連打(れんだ)】

「亮冠」の最後に<四股立ち>になって、左手で掛手になったときに右手は【膻中】の前にありますが、
そのかたちのまま息を吐き、体腔圧が下がるとともに両肘は少し下へ下ります。

次に息を吸いながら右肘を右脇に引いてきて、
同時に左手は(自分から見て)右方向へ左腕の前腕全体を持ってきます。
このとき、腕のみで動かすのではなく、上体を(自分から見て)右へねじっていき体で動かせるようにします。
このかたちに収まったときに、左手は「天」を向いているのでもなく、
また右横を向いているのでもなく、その中間の右斜め上を向いています。
続けて息を吸いながら右手を前に出して横受けになります(このとき、左手は握って左腰に引きます)。

 

そして息を「ハ ハ」と吐きながら、左そして右と中段突きで連打したあと、
息を吸いながら左手を前に出して横受けになります(このとき、右手は握って右腰に引きます)。

  

続いて息を「ハ ハ」と吐きながら、右そして左と中段突きで連打したあと、
息を吸いながら右手を前に出して横受けになります(このとき、左手は握って左腰に引きます)。

    

【連打の分解】 

 この部分の分解については、特に廣川先生からお話はなかったです。
ただ、「羅天」の前身の「円容冠」の初期の頃に
(「羅天」では、実際に連打に入る前の動きについて)、以下のような説明がありました。

…相手の右拳中段突きに対して…
上体を(自分から見て)右へねじりながら、左腕で掬うように受けます。
同時に右手は自分の【膻中】の前にあり、守りとしています。


【鷺肢(さぎあし)】

 「連打」の最後に右手を前に出して横受けになったあと、右手は自分から見て時計回りに動かして落とし、
同時に左手も時計回りに動かして上げていき、身体の正面に直径が身幅程のイメージのボールをつくります
(このとき右足は【内指】して正面に向けます)。
そして息を吐きながら右手を上げていき、同時に左手は落としながら、
左膝を上げていって右足1本で立ちます。
(右手は左手の内側から上がっていって手の平を「天」へ向けて前方へ出し、
左手は手の平を「地」に向けます)。

続いて息を吸いながら、上体を左に捻じります(このとき左膝の位置が動かないように注意し、
上体の捻じれに合わせて顔も少し左へ向きますが、目線は正面に向けたままにします)。

  

次に右足を曲げて左足を指先の方から地面に着けながら、
右手が上側で左手が下側の直径が身幅程のイメージのボールをつくり、
息を吐きながら左手を上げていき、同時に右手を落としながら、
右膝を上げていって左足1本で立ちます
(左手は右手の内側から上がっていって手の平を「天」へ向けて前方へ出し、
右手は手の平を「地」に向けます)。

続いて息を吸いながら、上体を右へ捻じります(このとき右膝の位置が動かないように注意し、
上体の捻じれに合わせて顔も少し右へ向きますが、目線は正面に向けたままにします)。

  

次に右足を指先の方から地面に着けながら息を吐いていき、
両手を外側から前方へ出していき(「立禅」 の 「円」の2つ目のように、外側から円を描いていく)、
両肩の前へきたら両手の平を「天」へ向けます。

「鷺肢」での注意する点は、直径が身幅程のボールをつくったとき、
次に下側の手が上側にある手の内側から上がっていくことになるので、
ボールの上側の手の方が、下側の手よりも前方に位置することになります。

 


【鷺肢の分解】

この部分の分解についても、特に廣川先生からのお話はありませんでした。
ただ、1本足で立って片方の膝を上げたところから、前へ蹴っても良いと仰っていたので、
払いで受けながら蹴りを入れるような分解も考えられるように思います。



【放相(ほうそう)】 

 「鷺肢」のあと、息を吸いながら両手を両脇に引いてきて、
体側で手の指先が下へ向いた状態から、指先が上を向いた状態になるように転がしてから、
息を吐きながら前方へ出します。

    

続いて息を吸いながら両手を両脇に引いてきて、
体側で手の指先が上へ向いた状態から指先が下へ向いた状態になるように転がしてから、
息を吐きながら鼠径(そけい)に沿って下ろしていきます。

この動きは形(かた)の「転掌(てんしょう)」から組み入れられているのですが、
【放相】で注意する点は、呼吸の仕方が「転掌」とは異なるというところです。

「羅天」では、息を吸って両脇に引いてきて吐いて前へ出しますが、
 「転掌」では息を漏らして(少し息を吐いて)両脇に引いてきて
体側で指先が下へ向いた状態から、指先が上へ向いた状態になるよう転がし、
次にしっかりと息を吐きながら前方へ出していきます(複式で吐きます)。

   


【放相の分解】 
この部分の分解についても、特に廣川先生からのお話しはなかったです。


<次回も「羅天」を予定しています>




<次号予定>

*会員レポート
*凛道実技紹介(羅天・第9回)
*「あおさんブラブラ歩(ある)記」(第24回)日帰り山ブラ編⑥(休止の可能性有り)

★次回の更新は2025年1月1日の予定です★

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